和田さんが動物飼育の楽しさを知ったのは小学5年生のとき。1年間飼育係としてウサギやインコの世話をしたことがきっかけとなり、卒業アルバムには「動物にかかわる仕事がしたい」と夢をつづったそう。野毛山動物園に配属されて丸6年、現在はレッサーパンダやジャガーなど5種の動物の飼育担当で、調査研究にも取り組んでいます。
「飼育係の仕事は、動物との間に一線を引く割り切りも大切なんですよ」と和田さん。動物園には動物本来の動きを人々に見てもらうという役割があるため、飼育係は動物と一定の距離を保つことが必要。信頼関係を築くのとかわいがるのとでは接し方が違うといいます。
「えさの食べ方やフンの状態で健康チェックをするのは当たり前ですが、動物舎を清掃しながらも視線を向け、一挙一動を観察することもしばしば。そうして動物たちの小さなサインを見逃さないことが信頼関係につながるのです。難しいのは、一頭ずつの個性を理解すること。それが自然にできるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうですね」。シーズンごとの状態を把握できるよう記録メモをとる。疑問は必ず質問して解決する。そんな心がけを大切にしながら、動物たちと向き合っています。 |