ドイツにはアイスカフェと呼ばれるアイス屋さんが街のあちこちにある。長く暗かった冬が終わるころには、冬の間閉じていたアイスカフェもオープンしはじめ、店頭のショーケースには色とりどりのアイスたちが顔を並べる。夏ともなれば、アイスカフェに人だかりができるほどだ。
単品のアイスだけでなく、パフェやトッピングメニューも、ちゃんとそろえている。中でも大定番が「スパゲティアイス」。スパゲティのアイス添え!?かと思えばさにあらず。スパゲティみたいなアイスなのだ。バニラアイスをところてん製造機のような細かく穴のあいた容器に入れレバーを操作すると、グニーっと麺状になったバニラアイスが絞り出される。そこへトマトソースならぬストロベリーソースをトロ〜リかけて、その上に粉チーズ…じゃなくて、ホワイトチョコチップをパラパラふりかければ完成。トッピングにワッフルが飾られ、バニラアイスの下には生クリームも隠れていて、ちょっとしたパフェのよう。
イタリア人が多く暮らすドイツでは、イタリアのアイスクリーム職人が営むアイスカフェが多く、自国らしさを演出しようとスパゲティアイスが誕生したのだとか。お店によっては「ピッツァアイス」や「ラザニアアイス」など変わり種もあり、ラインアップを見るだけでも面白い。
さてさて、そのスパゲティアイス、バニラアイスとストロベリーの組み合わせはもちろんおいしいが、アイスとくっついた部分の生クリームが凍ってサクッとした何ともいえない食感が最高! ドイツで生まれ育った私の夫は、子供のころ、よく家に持ち帰って冷凍し、生クリームのサクサク感をさらに際立たせて楽しんだという。ドイツの隠れ名物、この夏、いろんなお店で食べ比べてみようかな。