キングスコートは、南オーストラリア州カンガルー島の北東にあるネピアン湾に面した島最大の町。といっても人口は約2000人、メインストリートにはスーパー、銀行、ガソリンスタンド、不動産会社などが並んでいるが、100mも歩かずに回れる。
ここでの楽しみは、新鮮なシーフードと、夜のペンギンツアーに参加すること。オーストラリアで見られるのは、フェアリーペンギンまたはリトルペンギンと呼ばれる世界一小さい種で、体長約30〜40pで背の色がブルーなのが特徴だ。初めて見たとき、背が黒く腹が白いペンギンの姿とまるで異なっていたため、「何の鳥?」と聞いたほどだ。
ツアーはペンギンたちが海での漁を終え、夜巣に帰る時間を狙って行われる。実際に見に行く前に注意や説明を受ける。まず、暗い海から上がってきた彼らの目を失明させる恐れがあるため、カメラのフラッシュは絶対に使用しない。ガイドの懐中電灯も通常の物ではなく、赤いライトになっている。生息地は主にオーストラリア南部の海岸で、カンガルー島では北東部に集中しており、この町の周辺には現在約200カップル400羽が生息している。
ガイドと海辺を歩き始めてすぐにペンギンが海から上がってきた。短い脚で一生懸命岩場を登ってくる姿に「頑張れ〜!」と自然と声が出てしまう。その後、少し歩いて、さくで守られているコロニーへ到着。ここには人工の木製の巣が多数置かれている。それと同時に、ペンギンたちの天敵である猫を捕まえるためのワナも多数仕掛けてあった。カンガルー島では、ペンギンたちを守るため、飼い猫にマイクロチップを付けることを義務付けている。人の配慮あってこその自然や動物保護だということを痛感した。