HOME >  タウン&トラベル >  海外通信
 
海外生活をしている人たちがその国を紹介
キングスコート[オーストラリア]
かわいいペンギンたちを観察
夜のペンギンツアー(シティ特派員/山下暁栄)
昼間のペリカンフィーディングの様子。ネピアン湾は魚介類が豊富なため、ペリカンも多く生息している
昼間のペリカンフィーディングの様子。ネピアン湾は魚介類が豊富なため、ペリカンも多く生息している
世界最小のリトルペンギン。また、ツアー中に「ペンギンのカップルが別れる確率は?」という面白い質問が飛んだが、正解は「5%ぐらい」だそう
世界最小のリトルペンギン。また、ツアー中に「ペンギンのカップルが別れる確率は?」という面白い質問が飛んだが、正解は「5%ぐらい」だそう
ペンギンの天敵で、外来種でもある猫の規制は厳しい。空港にある猫の「お尋ね者ポスター」と猫用のワナ
ペンギンの天敵で、外来種でもある猫の規制は厳しい。空港にある猫の「お尋ね者ポスター」と猫用のワナ

 キングスコートは、南オーストラリア州カンガルー島の北東にあるネピアン湾に面した島最大の町。といっても人口は約2000人、メインストリートにはスーパー、銀行、ガソリンスタンド、不動産会社などが並んでいるが、100mも歩かずに回れる。

 ここでの楽しみは、新鮮なシーフードと、夜のペンギンツアーに参加すること。オーストラリアで見られるのは、フェアリーペンギンまたはリトルペンギンと呼ばれる世界一小さい種で、体長約30〜40pで背の色がブルーなのが特徴だ。初めて見たとき、背が黒く腹が白いペンギンの姿とまるで異なっていたため、「何の鳥?」と聞いたほどだ。

 ツアーはペンギンたちが海での漁を終え、夜巣に帰る時間を狙って行われる。実際に見に行く前に注意や説明を受ける。まず、暗い海から上がってきた彼らの目を失明させる恐れがあるため、カメラのフラッシュは絶対に使用しない。ガイドの懐中電灯も通常の物ではなく、赤いライトになっている。生息地は主にオーストラリア南部の海岸で、カンガルー島では北東部に集中しており、この町の周辺には現在約200カップル400羽が生息している。

 ガイドと海辺を歩き始めてすぐにペンギンが海から上がってきた。短い脚で一生懸命岩場を登ってくる姿に「頑張れ〜!」と自然と声が出てしまう。その後、少し歩いて、さくで守られているコロニーへ到着。ここには人工の木製の巣が多数置かれている。それと同時に、ペンギンたちの天敵である猫を捕まえるためのワナも多数仕掛けてあった。カンガルー島では、ペンギンたちを守るため、飼い猫にマイクロチップを付けることを義務付けている。人の配慮あってこその自然や動物保護だということを痛感した。

シティ特派員プロフィル】
山下暁栄(やました あきえ)/ 2006年からオーストラリアのニューサウスウェールズ州、シドニー近郊に移り住む。過去にイギリスとアメリカに長期滞在した経験もあり。オーストラリアでの生活を十分満喫したら、今度は英語圏以外で暮らしてみたいとも考えている

[情報掲載日:2008.9/3]