

スペイン人にとって日本人の“しょうゆ”みたいな調味料は、オリーブオイル。私がスペイン人と家庭を持って6年、わが家でも欠かしたことはない。
どうやって使うのか?というと、わが家では基本的に2種類のオリーブオイルを常備。1つは普通のオリーブオイル。もう1つはエキストラ・バージン。普通のものは調理用に、オリーブジュース100%であるエキストラはサラダや調理済みのパスタ、肉や魚、野菜、パンなんかにタラーッと、いやドバッとかける。油なんかに味があるの?と思うでしょう。あります! 香りも味も。現に“オイルかけトースト”がウソみたいにうまい。


そんなオリーブオイル好きが高じて、産地までオイルを買いに行くこともしばしば。私が住むバルセロナの隣には、タラゴナ県とリェイダ県という有名なオリーブの産地がある。私は主にこの2県で作られるアルベキーナ種というオリーブからできるオイルが好き。フルーティーな香りが強くて、口当たりがすごく軽い。
オリーブの収穫は11月。下旬にできたてのオリーブオイルを狙って、リェイダへ。運よくまだ収穫中で、私も少し収穫に参加できた。まず地面に網を敷き、くしで髪をとくような感じで、巨大なフォークみたいな器具でオリーブの実がある枝をなぞる。するとボロボロと実が網の上に落ちる。やばい!はまりそうな面白さ。
収穫したオリーブは水洗いした後、圧力をかけて実からジュースを出す。このジュースをろ過して瓶やペットボトルに詰めたものがエキストラ・バージンオリーブオイル。できたては緑色で、酸化していないのでとても芳純だ。
スペイン人が愛してやまないオリーブオイル。世界一の生産国なのに、輸出ナンバー1はイタリアというのがスペイン人には悔しいらしい。
【シティ特派員プロフィル】
秦真紀子(はた まきこ)
ライター、コーディネーター、ソムリエ。スペインのバルセロナ在住。雑誌、ウェブなどでスペインの食や旅に関する情報を発信。現地のレストランでソムリエとしてワインも注ぐ。世界中に散らばる現地人夫の友を訪ねる旅が趣味
当サイト掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁じます。
copyright © 1996-2009 SANKEILIVING SHIMBUN,inc.