役割が見えづらい添加物
加工食品に頼りすぎるのは考えもの
多くの食品には食品添加物が使われています。これらは品質保持や栄養成分を補うなど、食生活に欠かせないもの。厚生労働省が安全性を確認、認可した「指定添加物」376品目(2008年4月30日現在)のほか、クチナシ色素のように昔から使われてきた「既存添加物」や、イチゴ果汁などの食品を使用する「一般食品添加物」などがあります。でも、添加物ってどんな役割を果たしているの? そこで、おもな食品添加物を用途別に紹介。国内では禁止されている添加物が原産国で使われていることもあるので、チェックして。
味をよくする
●アスパルテーム(甘味料)●クエン酸(酸味料)●グルタミン酸ナトリウム(調味料)
変質・腐敗を防ぐ
●ソルビン酸(保存料)●OPP(防カビ剤)●トコフェロール(酸化防止剤)
食品をおいしく見せる
●ウコン色素(着色料)●亜硝酸ナトリウム(発色剤・漂白剤3)●ミツロウ(光沢剤)●バニラ(香料)
食品の製造工程で必要
●乳化剤(油と水を混ぜる)●膨脹剤(ふくらし粉)●pH調整剤(食品を適切なpHに調整するクエン酸や重曹など)
Advice
毎食、加工食品に頼るのは考えもの。ビタミン、食物繊維、ミネラルなどをとって体内の有害物質を排出する、輸入かんきつ類は皮をよく洗って残留農薬を洗い流す、などを心がけましょう。
デパ地下やスーパーの量り売りは、食品表示がいらない
デパ地下やスーパーで見かける総菜の量り売りコーナーの場合、その場で情報を聞くことができるため、法律上で「製造年月日、製造方法、製造場所」などの表示義務はありません(アレルギー物質、食品添加物を除く)。原産国や加工方法が気になる場合は、積極的にたずねてみることも必要!?
Advice
添加物の有無や、どんな原料が使われているか、原産国なども店の人に確認してみて。店によっては、成分表示表を出してもらえますよ。
弁当や総菜の和食が「国産」とは限らない
食料自給率が約40%という日本にとって、その半数以上を輸入食品に頼っているのが現状です。とくに市販の総菜や弁当には、価格を安くするために輸入野菜などが使われている場合も。「ウナギのかば焼き」や「肉ジャガ」など、日本料理でも使用している食材が国産とは限らないので、原材料や産地、加工者などで確認を。
Advice
原材料の産地を知ることも大切ですが、週2回ぐらいは手作り弁当を心がけて。卵サンドや前日の残ったおかずなどで十分。自分で確かめた食材を使うことが大切です。
今後、身近な食材にも広がる!? 正しい情報をもって選択を
農作物にほかの生物の遺伝子を組み込んで作り変えられた「遺伝子組み換え食品」。科学的に安全性が確認されていますが、歴史が浅いこともあり将来の影響などが懸念されている一面も。国内では研究目的でしか作られておらず、使用されているものは海外産となります。大豆やトウモロコシなど7作物と加工食品の一部に表示が義務づけられていますが、原材料の重量の5%以下などの場合、表示を省略してもよいことに。食糧不足解消や化学農薬軽減といったメリットもあるため、むやみに敬遠せずに、情報を知った上で選択を。
表示が義務づけられている加工食品の例
●納豆●みそ●豆腐などの大豆加工品●コーンスナック菓子などトウモロコシの加工食品●ポテトスナック菓子などジャガイモの加工食品
Advice
「遺伝子組み換えでない」という表示は、メーカー側の任意によるもので、裏を返せば、防虫などのための農薬が使われている可能性もあります。スナック菓子の場合、塩分やカロリーも過多にならないようチェックして。
 |
「便利さ」と引き換えに見えにくくなる「産地」
違う種類のカット野菜を交ぜ合わせた場合は「加工食品」となり、原材料に占める重量が50%以下だと産地表示が不要になります。
|
Advice
カット野菜には海外の輸入野菜が使われている場合があり、生産体制や農薬の使用が不明な点も。水洗いをして農薬を取り除いたり、できれば近隣地域産を選んで「地産地消」を実践できるといいですね。
 |
オーストラリア生まれでも「国産牛」!?
流通経路はすべてデータベース化
「国産牛」と「和牛」って、実は別モノ。国産牛は「産地」を表し、最も長く日本で飼育された場合を指します。オーストラリア生まれでも、日本で育った期間が長ければ「国産牛」に。和牛は、和牛同士を交配・改良させた牛の総称(品種)。アメリカで育てば「アメリカ産和牛」と表示される場合も。 |
Advice
BSE問題以降、「牛肉トレーサビリティー法」が制定。表示の個体識別番号を「家畜改良センター」(
http://www.nlbc.go.jp/)の検索サービスに入力すれば、流通の流れが分かります。
有機JASマークってどんなもの?
国が認定する食品マークの中でも代表的なのが「JASマーク」。原料から出荷まで、JAS規格を満たした製品に付けられます。では、葉っぱをモチーフにしたこのマークを知っている?
これは「有機JASマーク」といい、種まきの2年以上前から農薬や化学肥料を使わない土地で栽培された「有機農産物」をはじめ、2006年のJAS法改正以降は有機農産物のエサで育てた家畜の肉や乳、卵などの「有機畜産物」、これらを原材料にした「有機加工食品」など、認定されたものに付けられます。「有機」や「オーガニック」と表示できるのはこのマークが付けられたものだけなので、不安を感じる食品はこれを基準に選んでみて。