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どうなってるの!? 
小学生のおべんきょ事情 
知っておきたい10の潮流

1. 418時間2. 理科+社会=生活科?3. 授業なのに教科書がない!?4. 親と子の現代病?5. ALTって何の略?
6. “環境”と“問題解決能力”7. 学校に出前が来る?8. 集中力は朝読書から9. 新記号分かる?10. 給食が教材に?

1. 418時間
年代別・小学校の総授業時間数  今から20年前、現在30歳のY美が10歳だったときの、小学校6年間の総授業時間数は5785時間。対して、イマドキ小学生O太の総授業時間数は5367時間。その開きは、418時間になります。1998年の学習指導要領改訂(実施は2002年から)で、大幅な授業時間の削減が行われたためです。「子どもを受験勉強から解放する」「ゆとりある社会を目指す」などの理由でゆとり教育が導入されましたが、近年学力低下が問題視され、次の学習指導要領改訂では、総授業時間数が増加します。

2. 理科+社会=生活科?
 1992年の学習指導要領改訂で、小学1・2年の理科と社会がなくなり、「生活科」という科目が新設されました。自分と身近な人々、社会、自然とのかかわりについて考え、生活上必要な習慣や技能を身に付けていくというもの。Y美世代に懐かしい朝顔や野菜の観察日記などは、この科目でやっているよう。商店街に出掛けて地域の人とコミュニケーションを取ったり、自然観察をしたり、具体的に何かを体験、活動することが中心です。

生活科の問題にチャレンジ
生活科の問題にチャレンジ
答えあ=インタビュー い=メモ う=おてつだい え=気もち お=ありがとう
イラスト
Y美 問題自体は難しくないけど、“インタビュー”って言葉は出てこなかったわ。なんだか不思議な問題。
O太 何度も同じことを聞かないように、メモも忘れずにね。
Y美 昔、会社の新人研修でも言われた記憶が…。

3. 授業なのに教科書がない!?
O太 総合的な学習の時間は減っちゃうんだよ。テストがないし、好きだったのに…。
Y美 やっぱり、基礎学力をちゃんとつけるのが大切だってことなのね。
 国語から体育に音楽まで、Y美世代の常識では学校の授業に教科書がつきもの。ところが、1998年改訂の学習指導要領で新たにできた「総合的な学習の時間」には、教科書がありません。では一体、何を勉強しているの? ベネッセコーポレーション・教育情報部部長の原茂さんに教えてもらいました。
 「そもそも点数をつける“教科”ではなく、テストもありません。国際理解、情報、環境、福祉・健康など、従来の教科をまたがる学習をします。○×で答えを出すのではなく、自ら課題を設け、考え、調べるのが目的。…といっても、具体的に何をしているかというと、各学校によってまちまちで、かなり自由に学習内容を設定できます」
 英語やパソコンを教えたり、「出前授業」を取り入れている学校も多いとか。始まって間もないけれど、次の学習指導要領改訂で、6年生で週3コマあった授業が、2コマに減ることに。

4. 親と子の現代病?
 最近の子どもと親には、20年前では考えられなかったような問題が起きている様子。何を背景に、どんなことが起きているのか、教育評論家・横浜市教育委員会委員の小浜逸郎さんに教えてもらいました。今起きているマイナスの側面も、チェックしておこう。
【モンスターペアレンツ】もんすたーぺあれんつ
…学校に、無理な要求や、常識では考えられないようなクレームをつけてくる親のこと。「なんでうちの子どもをリレーの選手にしてくれないのか」と言って、親が1週間学校に脅迫電話をかけ続けたという事例もあるそう。「今は個人主義がまん延している世の中。その悪い側面が、モンスターペアレンツなどに出ているようです。お金はあるのに、払いたくないからという理由で給食費を払わないという親が増えているのも、そんな社会の風潮が出ていますね」

【小一プロブレム】しょういちぷろぶれむ
…個人主義、ゆとり教育の考え方が広がり、幼稚園、保育園の段階から個人主義教育が始まっています。みんなで公園に行くのはイヤ、一人でゲームをしている方がいい…など、そんな子どもの要求が受け入れられている状況があるそう。「そのまま小学校に入学すると、集団行動になじむことができず、授業が成り立たない状況に。小学1年生の段階で、すでに学級崩壊している状態をいいます。先生の言うことを聞く、静かにしている…という基本的なことができない子どもが増えています」


TOP418時間生活科?教科書がない!?現代病?
ALTって何の略?“環境”と“問題解決能力”学校に出前が来る?
朝読書新記号給食が教材に?
[情報掲載日:2008.5/28]