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どうなってるの!? 
小学生のおべんきょ事情 
知っておきたい10の潮流
イマドキの教育事情、シティ読者のギモンは? 
 総合学習や生活科、英語の授業などは私の時代にはなかったけれど、何をやっているの?(M・K、31歳、公務員) 給食のブッフェってなに?(Y・S、32歳、メーカー) 今の方が「考える能力」が高いのかなって思います。私のころは「暗記してなんぼ」だったので、自分で考えて判断を下すのが、今でもとても苦手です(Y・M、33歳、メーカー)
 昔は学校の方が立場が上で、親が学校にクレームをつけるなんて、あまり考えられなかった。今はその立場が逆転している気がする(E・M、24歳、IT)
 足し算・引き算、漢字から、友達をいたわる心まで、私たちの知識、常識の基盤がつくられた小学生時代。充実の6年間も、昔と今ではその内容がだいぶ違うみたい。そこで、新世代に起きている10の潮流を調べてみました。さあ、知らない世界をのぞいてみましょう。 City クチコミ NETWORKこの特集はシティ・クチコミ・ネットワークの協力により構成しました

1. 418時間2. 理科+社会=生活科?3. 授業なのに教科書がない!?4. 親と子の現代病?5. ALTって何の略?
6. “環境”と“問題解決能力”7. 学校に出前が来る?8. 集中力は朝読書から9. 新記号分かる?10. 給食が教材に?

「ゆとり教育」に「キャリア教育」
小学校で教える知識・常識って?


 東京勤務・実家暮らしのOL・Y美(30歳)が通勤途中、近所に住む姉の息子、O太(小学6年生)とばったり会ったときのこと。
イラストY美 今日は何の授業があるの?
O太 朝読書とALTの授業があるよ。それにリクエスト給食の日だ! 今日も学校楽しみだぜ。
Y美 ALTってなに? リクエスト給食って?
…とO太の言葉がちんぷんかんぷんのY美。あなたは分かりますか?
 時代とともに変わっていく教育事情。Y美が小学生だった20年前にはなかった授業もでき、小学校で教える内容も変わっています。環境問題を勉強したり、職業観が育つ「キャリア教育」があったり。その半面、学習時間を減らす「ゆとり教育」による学力低下や、学級崩壊なども問題になっているよね。
 一体、今の小学生ってどんなことを習っていて、何が常識になっているのか。気が付かないうちに変わっているその中身、ちょっと気になりませんか? 今子どもたちが勉強していることが、日本のスタンダードになる日が来ることを考えると、今から知っておきたいよね。大人としてこれからの常識に乗り遅れないためにも、Y美・O太と一緒に、イマドキ小学生のお勉強事情をチェックしておきましょう。

最新教育事情を聞いてきました
日本の教育は今、過渡期
よい面も悪い面もあります
小浜逸郎さん
1947年生まれ。評論家。今年4月に横浜市教育委員会の委員に着任。連続講座「人間学アカデミー」を主宰。「子どもは親が教育しろ!」「言葉はなぜ通じないのか」ほか著書多数
小浜逸郎さん
 1998年の学習指導要領改訂で、ゆとり教育が本格的にスタートしました。授業時間数が大幅に削減され、「総合的な学習の時間」がスタートしたのはこのときです。ゆとり教育のスローガンは「生きる力」。机上の勉強以外に、自立心や問題解決能力を養うことが目的とされています。子どもの個性を尊重することや、早くから職業意識を養うための「キャリア教育」も導入されています。
 しかし、ゆとり教育開始当初から学力低下の危険性が叫ばれていました。僕も反対していた一人です。そして最近の学力テストで、それが現実であることがはっきりしました。“個性を伸ばす”という意味を取り違えて、子どものわがままを何でも受け入れ、きちんとしつけすらできていないという事例も見られます。そんな状況を背景に、今年の学習指導要領改訂(実施は2011年から)で、授業時間数の増加、総合的学習の時間の削減などが盛り込まれました。「生きる力」という方針は変わりませんが、国語、算数などの基礎教育に重点を置いているので、少し昔に戻るような感じですね。生活力や総合力は必要ですが、基礎学力がない状態では厳しいということです。日本の教育は今、過渡期。試行錯誤しつつ、また変わろうとしています。そんな今の教育のあり方を、よい点、悪い点どちらも見てほしいですね。個人主義の広がりや環境問題の深刻化など、日本の世相を反映していて、興味深いと思いますよ。


TOP418時間生活科?教科書がない!?現代病?
ALTって何の略?“環境”と“問題解決能力”学校に出前が来る?
朝読書新記号給食が教材に?
[情報掲載日:2008.5/28]