早朝の体験、もてなしの料理…
その“意外性”にハマりそう
ひと言で「宿坊」といっても、寺と神社では違いが。寺の場合、仏殿の前でお経を唱える勤行(ごんぎょう)を毎朝行うのに対し、神社の祈とうは、希望する場合や特別な日に行うことが多いよう。さらには単独で寺社に併設されていたり、門前に並ぶ宿坊街だったりと、形態によって雰囲気も異なります。
いずれにせよ、そこで待っているのは“意外性”。読者からも「京都の知恩院和順会館は、リーズナブルで和風旅館のよう。早朝の勤行参加で国宝の本堂に入れたり、名前を読み上げて祈とうしてもらえて感動」(T・W31歳、メーカー)など、実際に足を運んでその魅力にハマッた人もいるようです。質素なイメージのある精進料理は、もてなしの心を重んじて湯葉や山菜づくしなど彩り美しい食事を出す宿坊も。日の出とともに目覚めるすがすがしさや、お経が朗々と本堂に響きわたる心地よさも、体験してこそ分かります。
そこで今回、初めての「宿坊」で泊まりたい宿を関東近郊を中心に紹介。食事や景観、体験参加など、まずは目的ありきで選んでみて。エンターテインメントもショッピングスポットもない“無”の場所でこそ得られる自分と向き合う時間で、心を満たして。
宿坊って?
遠方から訪れた参拝者が泊まるために寺院内や門前に造られた宿のこと。江戸時代に入ると参拝を目的とした旅行が旅の中心となり、参拝者が最後に泊まる宿として寺院の門前や霊山のふもとで栄えていったそう。古くから門前に発達したものや歴史の流れで寺院から転換した神社などが運営する宿坊もあります。