不幸な“心のクセ”がストレスを呼ぶ
ストレスに強い心を育てるために、まずはストレスが起こる仕組みについて学びましょう。「同じ職場で働いていても、ストレスを強く感じる人、あまり感じない人がいますよね。この違いはどこにあるかというと、ストレスに対する個々人の認識の違いにあるのです」と吉本さん。
ストレスに対する人間の反応を、図にしてみました(右参照)。それを見ながら、さらに詳しく考えてみることにします。「例えば、“仕事でミス”などのストレスが起こったとします。ストレスは一緒なのですが、それぞれ個人の“心のクセ”によって、解釈が異なってくるんです。“また頑張ればいいさ”と解釈した人はあまりストレスを感じませんが、“自分は何をやってもダメな人間だ”と解釈してしまった人には大きなストレスが生じてしまうのです」
ストレスを呼ぶ物事の解釈の仕方を、吉本さんは「不幸な“心のクセ”」と呼びます。「軽度のうつ病の多くは、この“心のクセ”が積み重なることによって発病するといえます。自分の“心のクセ”に気付いて、それをできるだけ修正していくことがストレス予防には大切なんです」
この“心のクセ”を修正していく方法を、心理学の分野では「認知療法」と呼んでいます。この療法を基に、下記に日常で陥りがちな「不幸な“心のクセ”」をシティ風にアレンジして10個並べてみました。普段、自分が物事に対してネガティブな解釈をしていないか、点検をしてみてください。 |