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来年から始まる、父親たちの大量定年
さまざまな問題が起ころうとしている |
1947年から50年代前半までのベビーブームに生まれた世代のことを指す「団塊(だんかい)の世代」(※1)という言葉。その先頭世代である47年生まれが来年、60歳を迎えます。来年を機に、この団塊の世代が続々と定年退職を迎えていく。それに伴って起こりうるさまざまな問題が「2007年問題」と呼ばれています。
今まで企業の根幹を支えていた世代が一気にリタイアしていくことにより、労働力の急激な減少による企業活動の停滞、また年金の受給者が一挙に増えることによる財政問題など、さまざまな影響が危惧(きぐ)されています。
シティ読者は団塊ジュニア
ところで、この団塊の世代を父親に持つ子供たち、1970年代半ばごろまでに生まれた子供たちは「団塊ジュニア」(※2)と呼ばれています。現在、シティ読者の平均年齢は29.8歳(※3)。西暦でいうと76年生まれ。つまり、シティ読者の多くは「団塊ジュニア」にあたります。
2007年問題は、団塊ジュニアの父親の定年問題=“シティ読者の父親の定年問題”とも言い換えることができるのです。
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父親の定年後について
3つの視点から考える |
ところで、自分の父親がもうすぐ定年を迎えることについて、読者はどのようにとらえているのでしょう。紙面アンケートによると、約7割近くの人が「不安を感じる」との思いを持っています(※右記Q参照)。
また、同アンケートで「父親の定年後のどのような面に不安を感じるか」を聞いてみると、「病気になったときに面倒を見ていけるか不安」(K・Oさん/33歳)、「家のローンが定年後もまだあるので金銭面が心配」(A・Iさん/30歳)、「仕事が趣味で全く遊ばない人。定年後家に閉じこもりそうで心配」(S・Hさん/29歳)、「わがままな人なので母が耐えられるかどうか心配」(N・Iさん/30歳)などの声が聞かれました。
漠然と抱かれる不安。娘として、定年後の父親とどう接していけばいいのか、3つの視点からこの問題について考えてみます。
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今後、690万人以上が退職
新たな高齢社会へのターニングポイントに
現在、690万人以上いるといわれている「団塊の世代」の大量定年。これは、新たなる高齢社会へのターニングポイントになる出来事だといえます。自分の父親を見るとよくわかると思いますが、この世代は60歳を迎えてもまだまだ元気で自由。定年後も新たな労働力として、消費者として、注目されています。
そのひとつが、今年4月から施行された「高齢者雇用安定法」。平成25年4月1日までに、65歳までの定年引き上げが義務づけられるようになります。現在は段階的な導入のため、団塊の世代の雇用を確約するものではありませんが、高齢者雇用が転機を迎えつつあることは確かです。また、元気な団塊世代がもらう退職金や年金を巨大なマーケットとしてとらえる業界の動きも盛んです。団塊夫婦をターゲットにした旅行商品やマンションなどの開発、また団塊世代に向けてのフリーペーパーの創刊ラッシュなどが始まっています。
そんな明るい話題の一方で、“熟年離婚”が増える危惧も。来年4月から始まる「離婚時の厚生年金の分割制度」を受けて、専業主婦の人たちが離婚後も年金の権利を主張できるようになります。「残り少ない人生。理解のない夫と暮らすのではなく、自分の力で好きなように生きたい…」という妻。何事においても元気で自由なのが、団塊の世代なのかもしれません。
ジャーナリスト
草薙厚子さん
元法務省・東京少年鑑別所指導教官。退職後、ブルームバーグL.P.テレビ部門アンカーニュースデスクなどを経て、ジャーナリストに。現在、シティリビングで「よのなかKEY
WORD」を連載中 |
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