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書店員さんがオススメ!
読んでおきたい男性作家はこの人・この3冊

 面白い作品を読みたい!と思っても何から読んだらいいか分からない。そんな人のために、常に多くの書籍に接している書店員に、注目している男性作家&作品を教えてもらいました。目利きの彼女たちが選んだ作品、何から読んでみる?

2005.3/9更新
◆本多孝好 「MISSING」(双葉社、630円)
◆白岩玄 「野ブタ。をプロデュース」(河出書房新社、1050円)
◆大崎善生 「パイロットフィッシュ」(角川書店、500円)

 「MISSING」はミステリーとラブストーリーが同居した透明感のある短編集。せりふ主体の文章なので、通勤中などちょっとした時間に読めます。男性が主人公なので、これを読めば女性を思う気持ちが分かるようになるかも。「野ブタ。をプロデュース」は今どき!という雰囲気があふれている作品。何者かになりたいと思う男心がうまく表現されているのが特徴です。「パイロットフィッシュ」の購入者はほとんどが女性。出会いと別れのせつなさを描いたところが人気の秘密かもしれません。

中山智恵さん
三省堂書店有楽町店 中山智恵さん
◆本多孝好 「真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A・side-B」(新潮社、各1260円)
◆白岩玄 「野ブタ。をプロデュース」(河出書房新社、1050円)
◆三崎亜記 「となり町戦争」(集英社、1470円)

 3人とも話題の作家ですが、女性向きのものというと本多さんの「真夜中の五分前」だと思います。この作品は交通事故で恋人を失い、5分遅れの目覚まし時計を使っていることで5分だけズレて生きている男性が主人公。誰にでもありそうなことを読みやすいタッチで描かれているので引き込まれていくのでは。表紙の写真もストーリーに合った雰囲気でステキです。三崎さんの「となり町戦争」は、戦争というものが身近な場所で始まるということを題材としているため、よりリアルな印象を受けるのではないでしょうか。

内山直子さん
有隣堂 アトレ恵比寿店 内山直子さん
◆舞城王太郎 「好き好き大好き超愛してる。」(講談社、1575円)
◆三崎亜記 「となり町戦争」(集英社、1470円)
◆阿部和重 「グランド・フィナーレ」(講談社、1470円)

 一番のおすすめは「好き好き大好き超愛してる。」。好きな人に対して、いつも“好き好き”という思いがあるわけではなく、時には面倒くさいという気持ちになるというのがリアルに感じられる作品です。文体も現代語調を使っていて、堅苦しさがないので本に慣れていない人でも気軽に読めると思います。阿部さんの「グランド・フィナーレ」は今年度の芥川賞受賞作品。著者のほかの作品とリンクしている部分もあるので、この作品をきっかけにいろいろと読んでみるのもいいかもしれませんね。

樋口直子さん
ブックファースト 銀座コア店
樋口直子さん