その爽やかな笑顔を記憶している人も多いだろう。有馬隼人は3年前までアナウンサーとしてテレビの世界にいた。しかし、学生時代に名をはせたアメリカンフットボールへの思いが再燃。選手として本格復帰するため、TBSを退職する。
「スポーツの番組で多くのアスリートと出会ううちに、復帰への思いが強まっていきました。もう一度、自分もとことんまでやってみたいと思うようになったんです」
そんな有馬が務めるのはQB(クオーターバック)。グラウンド上の責任者として攻撃を指揮する、もっとも注目されるポジションだ。
「選手みんなにどのように動くかを伝え、作戦通りに実ったときの達成感がたまらないんです」
現在、7月に川崎市で開催されるワールドカップに出場する日本代表のメンバー選考を兼ねた強化練習に参加している。「残れるかどうかまったく分からない」と語るが、彼の頭の中にはすでに、どう戦うべきかといったプランがある。
「今回初めて本場アメリカが参戦します。パワーや体格ではかなわないので、集中力で上回って、ち密な分析と作戦で勝負する。そんな日本らしいプレーで対抗したいですね」
希望はもっと多くの人にアメフトの魅力を知ってもらうこと。「まずはボールの行方と派手なぶつかり合いを楽しんで。ルールも野球ほど難しくないんですよ」
一度は終止符を打ったはずの夢に再び情熱を燃やす有馬。以前とはひと味違う姿が見られるはずだ。 |