「プロテクターをはずすときが一番ホッとする瞬間」と言うのはコクドの8番、今洋祐。アイスホッケーは頭も体も瞬間的判断でフル回転するから、やる人も見る人も面白いスポーツと話すが、その分疲労は大変なものに違いない。フィジカルが強く、体を張ったプレーに自信を持つ。
今季からセンターフォワードに。攻めることに変わりはないが、イケイケで攻め上がっていたウイングに比べ、周りを使うことに神経を使うようになった。日本代表でも務めているポジションである。さらに、コクドでも代表でも中堅になってきた。気がつくと周りに年下が増えたこともあり、「コンスタントに引っ張っていく、そういう立場になったと思う。自分がもっと常に100%のプレーをできるようにならないと」。
日本代表では、外国人の選手と当たり負けはしなくなった。「ただ、せった試合をものにできない。“今日の試合は勝てたよな”って。最後のところは精神力なのかな、そこは考えなきゃいけないところだと思います」。もともとマイペース的なところがあるという今選手も、立場の変化により生まれるやりがいと責任にぶつかりつつ、成長している過程。そしてその過程を経た選手のプレーが面白くないわけがない。
「試合では、自分はかっこいい姿を見せられるタイプじゃないけれど、激しさを見てほしい」と言う今選手。やわらかい笑顔の彼が見せる激しい当たり、このギャップは楽しい。「1回見たらハマるはずです」という言葉を確かめてみては? |