「20歳前後でグランドスラム(4大大会)で上位に入りたい」。こうハッキリと話すのは、現在16歳の一藤木貴大。10歳で「プロになりたい!」と思った少年は、15歳4カ月でATPポイントを獲得(現時点で世界最年少)、現在プロテニスプレーヤーとしてスペインで暮らしている。毎日6時間以上練習し、週末に試合をこなすハードな日々。
10月に東京・有明テニスの森公園で行われたAIGジャパン・オープンでは、主催者招待でワイルドカードを得た。しかし、1回戦でニコラス・ラペンティ(エクアドル)に0−6、1−6と完敗。3週間前のスペインでのツアーで足首をねんざし、全治3カ月を押しての出場だった。「せっかくもらったチャンスだったから、どうしても出たかった。(試合後は)肉体的にも精神的にもつらくて、テニスを3日間やめました。ラケットもタンスにしまって(笑)。4日目になって、やっぱりやろうと」
「右足が踏ん張れなくてバランスが取れず、自滅した形」。持ち味の、試合をコントロールして、ベースラインから相手を左右に揺さぶるダイナミックなプレーを日本で披露する機会は、もう少し先となった。
当面の目標は、来年の夏に向けてランキングを上げていくこと。「そのためにもまずケガを完治させる。ウエートも落としたい」。一藤木のプロ意識は本当に高い。「大好きなラーメンを週1回に抑えてます。ストレスたまりますよ(笑)」と、16歳らしい一面をのぞかせつつ…。 |