米田功、冨田洋之らの活躍が目立つ男子体操に、新しいスターを予感させる、成長著しい選手がいる。桑原俊、23歳。5月20日・21日にパリで行われたフランス国際では、初の国際大会にもかかわらず得意の平行棒で銅メダルを獲得する快挙! 「たまたま当たっただけです」と笑うが、5月初めの選考会で既にユニバーシアード日本代表の座も獲得していて、今まさに上り調子。
好調の一因に、共に練習し、尊敬する先輩・米田の影響も。「米田さんから教わったのは“1本にかける”こと。特にチャレンジしたいことなどを1日1回だけやる。試合でもやり直しはできないから、そうすることで集中力を高めるんです」。昨年夏くらいから始めて、その冬の大会から、「あ、生かされてるな」と実感したという。
「競技のときにほかの選手の演技は見ません。きっと影響されやすいからなんでしょうね(笑)。自分がやるべきことをやったら結果もついてくると思っています」
もともとの実力に精神的な強さも加わって、進化している桑原の目標はやはりオリンピック出場。昨年のアテネ大会を見ていて、「普段一緒に練習している人たちが、プレッシャーに打ち勝って成功していくのがすごい」と思った。そして今は…。「“行きたいな”、から“行かないといけないな”に意識が変わりましたね」
鉄棒、平行棒の離れ技が得意な彼が日本のエースへと育つ過程、注目すればこれから絶対に面白い! |