2008年の北京オリンピック出場を目標に掲げるアスリートにとって、今年は足がかりをつかむ年となる。陸上だけでなくあらゆるスポーツの世界大会の場だからーそんなオリンピックへの特別な思いを抱く信岡沙希重もその1人。
今シーズンの目標は、200mで“22秒台”にのせること。8月の世界陸上の参加標準記録Aは22秒97(Bは23秒13)だから、世界への挑戦に22秒台は大きなポイントとなる。昨年、日本記録の23秒33を出し、この大台へあと一歩のところに来ている。「課題も分かって、スタート、加速部分が見えてきた」と陸上人生の中で最も充実した冬季練習を経て、「自分自身に期待している」と話す笑顔がとても頼もしい。
2年前、4カ月間ドイツに留学して、あらためて陸上と向き合った。「1人で先も見えずにいた状態でしたが、いろんなレベルの選手を見ることで“世界の中の自分”になりたいという気持ちが出てきました」
さらに、同じミズノの選手である末続慎吾の活躍にも刺激されたという。「末続選手が世界陸上(2003年・パリ)でメダルを取ったことはアジアに衝撃を与えたと思います。日本人として彼のように世界でがんばりたいと思いました」
意識するのは「世界」。そうハッキリ見定めて練習してきた成果を、まずは世界陸上出場という結果として出す。そのために大一番となる日本選手権にかける思いは強い。先に見えるオリンピックを、出場するだけでなく闘う場とするためにも。 |