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City Selection
2007.5/30更新
自分の育った原風景が、この映画の中にありました
山田孝之

 ロングセラー恋愛小説「そのときは彼によろしく」が映画化。せつないだけでなく、懐かしくて、ノスタルジックな風景にたっぷりと癒される作品だ。山田孝之さんが演じるのは、水草の店を営む純朴な青年・遠山智史。彼が幼なじみの親友・滝川花梨(長澤まさみ)、五十嵐佑司(塚本高史)と運命的な再会をし、“教科書にも載っていない強い力”で奇跡を起こす物語。

 山田さん自身は「目に見えない力とか運命は全く信じない」そうだ。「おれが智史のように、親友の余命がわずかと知ったら、病院や医者、特効薬を探すとか具体的に動く。やり尽くしたら、信じて待つしかないけど…。悩んだときも神頼みにはならないし。ロマンチックじゃないんですよね、子供のころから(笑)」

 智史は幼き日の親友・花梨、佑司と13年ぶりにめぐり合うが、「おれも子供のときはもう一人男の子と女の子と3人で遊んでいましたけど、恋愛的なものはなかった(笑)。イヤなことはイヤだ、とハッキリしていて、わがままで、すぐいじける、すぐ泣く。智史みたいにピュアな少年ではなかったですよ。智史はこのピュアさが魅力なんだろうけど、おれはもう少し決断力がある男のほうが好きなので、歯がゆいところもありました。それに、水草を観察して育てるというアート的な細かい作業は面倒くさくて絶対無理! だけど、そういうこだわりが表に見えない。そこが智史のいいところだと思う」。

 自分の育った原風景はこの映画と共通すると、鹿児島県出身の山田さんは言う。「田舎に行くとどこでもデジャビュを感じます。家の前に川があって、田んぼ、山、空、それしかない田舎で育ったので、田舎の風景は落ち着くし、懐かしい感じ。最近は下手になってしまったけど、方言も好きなんです。方言のない東京育ちの人は、ちょっとかわいそうかな、なんて思うくらい」

山田孝之
キャスティング・文/かしわぎなおこ(モアナ・サンライズ) 撮影/齋藤ジン
プロフィール
山田孝之
1983年10月20日、鹿児島県生まれ。A型。1999年デビュー。「ちゅらさん」「ウォーターボーイズ」「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」などのテレビドラマで活躍のほか、「電車男」「手紙」などの映画に出演。実直で繊細な演技が注目されている。映画「そのときは彼によろしく」は、6月2日(土)から全国東宝系で公開。
そのときは彼によろしく
左から智史役の山田孝之、花梨役の長澤まさみ、佑司役の塚本高史 (C)2007「そのときは彼によろしく」製作委員会