interview
City Selection
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鈴木杏
[6/20]
これで撮りたいモノが分かったから、今は映画が楽しいな
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この人に会いたい
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[4/18]
10周年の節目に、
新しいことに挑戦
BONNIE PINK
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一緒に苦労したやつら
と番組をやれたら最高
次長課長
[12/14]
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City Selection
2007.3/22更新
カウンターテナーの美声、
苦難を支えたのは母の愛
米良美一

 美しく繊細なメロディーに、心震わす澄んだ歌声。映画「もののけ姫」のテーマ曲で、男性でありながら女声の音域を歌うカウンターテナーを初めて知った、という人も多いのでは? そのたぐいまれなる美声の持ち主が、米良美一さん。国民的大ヒットが生まれたきっかけは、前年に発売されたベストセラーCD「母の唄」を宮崎駿監督が聴いたことだったそう。「今まであまり話さなかったこともあり、私が順風満帆な人生を歩んできたと思う人も多いでしょう。ですが実は幼いころ、難病を患い、苦難の連続でした。そんな私をずっと支えてくれたのが母でした」

 米良さんの病とは、転んだだけでも骨折してしまうほど、全身の骨がもろくなってしまう、20万人に1人といわれる難病で、治療費は膨大に。「母は治療費を稼ぐため、いつも男性に交ざって土木作業で汗を流していました。私の母はもちろん、命をはぐくむ大地や海など自然の恵み、ふるさと…。“母性”を感じるすべての存在に感謝の気持ちを込めたCDが“母の唄”だったので、監督が声をかけてくださったときは、本当にうれしかったですね」

 「もののけ姫」で一躍、時の人となった米良さんですが、その裏には苦悩も…。「子供のころ、この体で散々イジメられたこともあり、常に他人の視線を感じ、揶揄(やゆ)され続けることが怖くてたまらない」。ついに、奇跡の歌声とも称された声が出なくなる、大きなスランプに。「毎日部屋に閉じこもっていたある日、テレビで美輪明宏さんが歌う“ヨイトマケの唄”が流れて…。聴きながら、涙が止まりませんでした」

 ヨイトマケとは、土木作業で用いる道具。土木作業に従事して生活を支える母への感謝をつづった「ヨイトマケの唄」は、米良さんとお母さんの人生そのもの。この曲を歌いたい、その一心で米良さんは見事にカムバック。母子の強いきずなを持つ彼は「親子の心の底は、温かい愛情でつながっているはず。表面上の言動にカッカしたり、一喜一憂せず、その根っこにあるものを感じて。すぐにはほどけない、凝り固まった心の持ち主は、私の歌をお聴きなさい(笑)。あなたとお母さまの絡まりあった愛がほぐれる歌、心を治療する歌を、魂を込めて歌いますから」。

 母の日直前の5月11日(金)、Hakuju Hallで愛の歌をささげる米良さん。仲良し母子も、ケンカ中の母子も、彼が繰り広げる愛の世界に、親子のきずなを感じられるはずだ。

米良美一
プロフィール
米良美一
1971年宮崎県出身。洗足学園音楽大学在学中にテノールからカウンターテナーに転向、同校を首席卒業。94年バッハ・コレギウム・ジャパン公演でデビュー。96年発売のCD「母の唄」を機に、97年宮崎駿監督「もののけ姫」テーマ曲に起用され、第21回日本アカデミー賞協会特別賞受賞。98年CD「ロマンス」で第12回日本ゴールドディスク大賞ベスト・クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。5月11日(金)「米良美一愛の歌」コンサートの問い合わせはHakuju Hallチケットセンター TEL03(5478)8700へ