「家族ってやっぱり信頼できるもの。愛情表現が不器用でも、不器用なりに愛し合っている。“家族の大切さ”を思い出させる作品になっていますよ」。一問一問、こちらの質問の意図を読み取りながら、丁寧に答える友近さん。
彼女の初主演映画となる「酒井家のしあわせ」には、どこにでもありそうな一見平和な家族の風景が描かれている。ちょっと笑えて、泣けて、そして、ほんわかした幸せ感に包まれる作品だ。友近さん演じる照美は、なんと41歳再婚、中学2年生の子持ち。「特に役づくりはしなかったですよ。普段からコントでありえないキャラばかりやるので、違和感はなかったかな。ただ、コントっぽくならないように気を付けました」
役づくりをしていないとはいえ、ここまでギャップのある役を見事に演じ切ったのは、彼女の分析力があったからこそなのだろう。「台本を読んで、現場のセット、たとえば片付いたキッチンや部屋の雰囲気から、きっちりした性格の人物なんやな、と想像して…」。では、友近さんの思う照美とは? 「ただの“オバちゃん”じゃない。母親であり、女でもある。弱さを持っているけれど、強がりで涙を我慢したり。一本筋の通った女性だと思いますね。理想の母親像に近いものがあるかな」
そんな分析好きな性格は、子どものころからなのだそう。「初対面の人でも少し話しただけで、こんな人だろうな〜って分かるんです。そして、好き嫌いがはっきり。“同じにおい”を感じた人とは、とことん仲良くなりますよ。自分でも自分の性格をよく理解しているから、そんな人といると、すごく幸せを感じられるんです」
そこで、“同じにおい”を見つける達人にコツを聞いてみた。「たとえば、会社で映画の上映会でもしてみるとか! 笑いのツボが同じだった人とは、絶対合うはずですよ」
鋭い分析力を武器に、これからどんな俳優としての顔を見せてくれるのか期待が高まる。 |