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2006.11/29更新
鋭い分析で演じた、41歳バツイチ子持ち
友近

 「家族ってやっぱり信頼できるもの。愛情表現が不器用でも、不器用なりに愛し合っている。“家族の大切さ”を思い出させる作品になっていますよ」。一問一問、こちらの質問の意図を読み取りながら、丁寧に答える友近さん。

 彼女の初主演映画となる「酒井家のしあわせ」には、どこにでもありそうな一見平和な家族の風景が描かれている。ちょっと笑えて、泣けて、そして、ほんわかした幸せ感に包まれる作品だ。友近さん演じる照美は、なんと41歳再婚、中学2年生の子持ち。「特に役づくりはしなかったですよ。普段からコントでありえないキャラばかりやるので、違和感はなかったかな。ただ、コントっぽくならないように気を付けました」

 役づくりをしていないとはいえ、ここまでギャップのある役を見事に演じ切ったのは、彼女の分析力があったからこそなのだろう。「台本を読んで、現場のセット、たとえば片付いたキッチンや部屋の雰囲気から、きっちりした性格の人物なんやな、と想像して…」。では、友近さんの思う照美とは? 「ただの“オバちゃん”じゃない。母親であり、女でもある。弱さを持っているけれど、強がりで涙を我慢したり。一本筋の通った女性だと思いますね。理想の母親像に近いものがあるかな」

 そんな分析好きな性格は、子どものころからなのだそう。「初対面の人でも少し話しただけで、こんな人だろうな〜って分かるんです。そして、好き嫌いがはっきり。“同じにおい”を感じた人とは、とことん仲良くなりますよ。自分でも自分の性格をよく理解しているから、そんな人といると、すごく幸せを感じられるんです」

 そこで、“同じにおい”を見つける達人にコツを聞いてみた。「たとえば、会社で映画の上映会でもしてみるとか! 笑いのツボが同じだった人とは、絶対合うはずですよ」  鋭い分析力を武器に、これからどんな俳優としての顔を見せてくれるのか期待が高まる。

友近
撮影/宮田知明 取材・文/シティ編集部 工藤茉樹子
プロフィール
友近
1973年、愛媛県生まれ。2003年第33回NHK上方漫才コンテスト優秀賞、NHK新人演芸大賞・大賞を受賞。映画「酒井家のしあわせ」〈12月23日(土・祝)から渋谷アミューズCQNほか全国順次公開〉では、メインキャストでの初出演。現在、バラエティー番組「エンタの神様」(日本テレビ系)、「Goro's Bar」(TBS系)、「なるトモ!水曜」(読売テレビ系)などにレギュラー出演中。歌唱力にも定評があり、「ウタワラ」(日本テレビ系)では、大御所歌姫、友近艶子としても人気を集める。
「酒井家のしあわせ」
(c)2006「酒井家のしあわせ」フィルムパートナーズ