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City Selection
2006.11/8更新
“悪魔”をも味方にさせる、まぶしいほどのエネルギー
アン・ハサウェイ

 「プリティ・プリンセス」で、その役柄同様、女優としても“シンデレラ・ストーリー”を体現したアン・ハサウェイ。快活で、前向きで、コミカルな演技が持ち前の彼女の魅力は、新作「プラダを着た悪魔」でも十分に発揮されている。今回の役どころは、有名ファッション誌でメリル・ストリープ演じるカリスマ編集長のアシスタントをすることになったジャーナリスト志望のアンドレア。他のキャスティングが思いつかないくらいのハマリ役だ。

 「どんな俳優でも、メリルと共演できることになったら“夢がかなった”と思うでしょう。もちろん私もそう。でも、最初に会ったときは正直言って、ちょっと怖かった(笑)」

 それもそのはず、メリルは彼女をこき使う鬼編集長役。「プリティ〜」で共演した名女優ジュリー・アンドリュースが守護天使的な立場だったのに対し、冷徹で理不尽で、おまけに人使いのめっぽう荒い編集長は、彼女にとって映画のタイトル通り“悪魔”のような存在なのだ。

 「メリルからはいろいろ教わりましたが、彼女の名演技とクセのあるキャラクターに対抗するのは、本当に大変でした」

 服装は即座にダメ出しされ、24時間降りかかる命令の雨嵐に、恋人との関係もぎくしゃくし始めるアンドレア。“これが本当にしたかった仕事なの…?”。

「私がこの役にひかれた点は、まさにそんな彼女の葛藤(かっとう)です。彼女は正直で、誰もが社会に出たてのときに持っているナイーブな世界観や理想と、厳しい現実との間で折り合いを付けようと模索しているんです。演じる上ではアンドレアが観客にとってカメラのような役割を果たすように心がけました。彼女を通して自分が物語の主人公になった気分になって共感してもらいたかったからです」

 華やかな業界が舞台だけに、一念発起したアンドレアが同僚の助けを借りてモードな女性に変身していくのもこの映画の見どころ。

 「あれだけの数の衣装を着るのは疲れました。オシャレであり続けることがどんなに大変かを実感しました。だから、撮影が終わって家に帰ると、真っ先にスウェットに着替えてましたね(笑)」  

アン・ハサウェイ
文/シティ編集部 相澤裕之
プロフィール
アン・ハサウェイ
1982年、ニューヨーク生まれ。17歳でテレビシリーズ「ゲット・リアル」に主演。その2年後、ゲイリー・マーシャル監督「プリティ・プリンセス」(2001年)の主役に抜てきされ映画デビュー。2004年には続編の「プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング」にも主演。2005年には「ブロークバック・マウンテン」でジェイク・ギレンホールの妻を熱演。今月公開の「プラダを着た悪魔」では、メリル・ストリープ演じる豪腕編集長のアシスタントとして奮闘する女性を演じた。次回作は若き日のジェーン・オースティンを演じる「Becoming Jane」。
プラダを着た悪魔
(C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX.
「プラダを着た悪魔」は11月18日(土)から日比谷スカラ座ほか全国公開
(配給/20世紀フォックス映画)