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2006.8/23更新
次にやらなきゃいけないことを考えて、前向きに進みます
忍成修吾

 このところドラマや映画に引っ張りだこの忍成修吾さん。涼しげな風ぼうで独特の存在感を放っている。

 映画「アキハバラ@DEEP」では、まさに“アキバ系”らしい、こだわり屋でマニアックな役どころだが、「僕自身は逆に、趣味やこだわりがないので、欲しいんです。好奇心は旺盛なんですけど、大好き、というところまで行かなくて…。僕はわりとあまのじゃくでマイペースですね。一人でいたいというよりも、他人がガーガー言ってても別に気にならない感じ。だから、わりと一人で考えて一人で決断することが多い。相談したとしても、最後は自分で決断してるかな」

 とはいえ、彼がとても大切にしているのは、人とのつながり。「僕は人にいろいろ言われて、そのとおりにやるタイプではないので、言葉というよりは“いてくれ方”“存在”が大きいですね。近くにいてくれて楽だったとか。誰か一人の出会いでドカンと変われるものでもないし、一つ一つの出会いや存在で、ちょっとずつ変えられている気がする。それに、“あの人との出会いがあったから、学生時代にこの人に会って変われた”とか、出会う順番にもちゃんと意味があると思う」

 忍成さんといえば、ライフカードのCMでの態度の悪い新人役が印象的。「あんなこと、普通できませんよね(笑)。ああいう新人や後輩がいたら…何か気付いてもらう言葉を探します。怒ったり、頭ごなしには言わない。だって、悪いと思ってないから、それがやっかいで。注意されても、注意した相手にとっては悪いことなんだ、と思うだけ。その言動自体が悪いことだと自覚しなければ、人は変わらないですからね」

 実に冷静で深い言葉が続く。

 「僕けっこうね、自分が思うようにいかないときも、あらがうよりは“よくあることだ”と思っちゃう。熱くなっても解決できないから。自分に対してもどかしいことはたくさんあるし、若いころはカーッて怒ってましたけど(笑)、最近、それはムダってことに気付きました。怒った方がいいってことはあまりない気がする。起きてしまったことを引きずるのが悪いわけじゃなくて、引きずりながら、次にやらなきゃいけないことを考えればいい。それはすでに前を向いているということで、それに集中すれば、結果的に後ろが気にならなくなるんじゃないかな」。あの“新人役”とはかけ離れた、老成した説得力に敬服させられた。

忍成修吾
撮影/小林穂澄 文/浜田彩
プロフィール
忍成修吾

1981年3月5日生まれ。98年から資生堂や日本コカ・コーラなどのCMに出演。その後、テレビドラマ「花より男子」「ブスの瞳に恋してる」や、映画「リリイ・シュシュのすべて」「バトル・ロワイアルU」「ローレライ」などに出演。「アニムスアニマ」「ガチャポン」など主演映画も多い。現在、ドラマ「CAとお呼びっ!」(日本テレビ系)に出演中。映画「アキハバラ@DEEP」は全国東映系9月2日(土)から公開。「ラブ★コン」「ひかりの雫」「アコークロー」など公開予定の出演映画多数。