役者としての顔もすっかり定着した 。今度は映画「日本沈没」に主演する。「実際に火を使ったり、ヘリが飛んできたり、僕はそういう撮影が初めてだったので、ビビっちゃって(笑)。超熱いし怖いし、何度もNGを出しました」。正直さが彼らしい。役どころは、危機に直面する潜水艇のパイロット・小野寺。「日本が沈むと言われたら、誰でも自分のことを考えるし、条件のいい方に流れるのは人間として当たり前。だから、彼が少しずつ変わっていく過程を大事にしようと思ったんですけど、その変化の表現は難しかった。やっぱり僕は、小野寺みたいな人には一生なれないと思う」
この小野寺にとって、ハイパーレスキュー隊員・玲子(柴咲コウ)の存在が大きい。「芝居をする上でも、柴咲さんについていく感じで(笑)。一番印象的なのは二人のテントのシーン。あの場面は、監督いわく“小野寺が沈没する”ところ(笑)。まぁ、どうにもならない、胸がつぶれるような思い、ということなんですけど」。物語のキーポイントでもあるこのシーンは、見てのお楽しみだ。
「日本に生まれてきた意識ってそんなに持っていないけど、日本には、きれいな風景も国宝もたくさんある。国は僕らの財産なんだな、とあらためて日本という国を好きになりました」。SMAPとして、女性への応援歌「DearWOMAN」を歌っている 、日本女性の魅力も語る。「ちょっと控えめだけど、芯はあるしキレるし弱くはない。海外の女性とは違って、例えばアメリカの女の子の、ガンガンって来て腹式呼吸で“Hey,You!”みたいな(笑)、そういうパワーとは違う、日本刀のような強さかな。切れ味鋭く、だけど、控えるところは控える…そういう魅力。場をわきまえた押し引きのできる女性が好きです」
まさしく劇中でも、玲子や鷹森大臣(大地真央)など、“男前な女性”が活躍する。「男はもっと強くありたいと思うけど、もしかしたら、これからは女性が日本を支えていくのかもしれませんね。男として、僕はいいと思うよ。ホント、男、女、関係ないもん。人間的な強さの問題。力も勇気も能力もないような弱々しい男よりも、よっぽど知識も能力もあって強い女性の方がいい。僕はついていきます(笑)!」
ウソのない誠実さと安心感は変わらない魅力。でも単なる“いい人”ではない、強い芯に裏打ちされてこその、大人の余裕を垣間見た。 |