「映画の話が来るまで、“笑う大天使(ミカエル)”は、読んだことなかったんですよね」と上野樹里さん。
確かに、この少女コミックが世に出たのは80年代後半。上野さんが生まれて間もないころだ。
「川原泉さんの名作コミックが原作ということで、人気が高い分、プレッシャーもありました。でも映画は全く別物だから。昔慣れ親しんだ人もそうじゃない人も、みんなそれぞれの感覚で楽しめるような作品になればいいなと思っていました」
この映画で上野さんは猫っかぶりのお嬢さま・司城史緒を演じている。
「私、いつも役作りとかしないんですよ。毎回自分と重なるところから役に入っていくのが面白いなと思っているので。でも今回は不思議な世界観だったのでそれが難しくて…。結構悩みましたね。それで監督が、最初は標準語だった史緒のモノローグ(地のセリフ)を途中で関西弁に変えて、素に近い感じで演じられるようにしてくれたんです」
上野さんにとって小田一生監督は、史緒の兄・一臣のように、いつも温かく見守ってくれる存在だ。
「史緒は大事に大事に撮影されてきたんだなぁって、あらためて実感しています。映画全体が温かい雰囲気に包まれてるんです。この映画を通してすごくいい経験をさせてもらったし、監督にはとても感謝しています」
青春コメディーあり、ワイヤーアクションあり、ファンタジーあり、感動ドラマあり。いろんな要素が詰まった映画だけれど、「学園モノだからといって、別に学生だけにまつわるストーリーじゃないし、人として、女性として、共感できる部分が必ずあると思います」と上野さん。
「出来上がった作品を見たのですが、エンドロールでキャストの名前が出てきたときくらいから、ボロボロ涙が止まらなくなっちゃって。反省点もいっぱいあるけれど、自分なりに精いっぱい頑張りました。映画を見終わった後で、皆さんに優しい気持ちになってもらえたらうれしいですね」 |