10分間のストーリーが全5話で展開していく「10 minute diary」。数々の連続ドラマで知られる北川悦吏子が、初めてのショートムービーに挑んだ。物語は20代後半のOLを主人公に、恋愛や仕事に対する等身大の姿を描いていく。
「20代後半くらいって、その年代特有の悩みがあるでしょ? 結婚はどうするの? 仕事はどうするの?って。そんな宙ぶらりんな感じって、どんな女の人も経験することだと思うんです。そういう、誰にでもある普遍的な感情を描きたかったのと、まさにその世代の女の子が元気になれる作品を作りたかった」
自身の20代は、「とにかく仕事でした。脚本家になりたいという強い思いがあったし、それはがんばっていたんだと思います。恋愛よりも仕事を優先したりしてましたね。友達の結婚式をキャンセルしたこともあるし(笑)。なくすものもあるかもしれないけれど、自分にとって何が大切なのかを、20代のうちに優先順位をつけることは大切なんじゃないかな。きっと30代、40代になったとき自分の糧になると思う」。
北川悦吏子といえば、“恋愛の神様”ともいわれるほどの名手。セリフを考える上でのコツとは?
「例えばレストランなら、高層ビルにあるすごく凝ったお店というより、さりげないお店、押しつけがましくないサービスというのが好き。そういうものを自分の文章でも出していけたらなというのはあります」
30歳で結婚し、出産。そして脚本家としても成功している姿はすべてを手に入れたスーパーウーマンに見える。「結婚しているから、出産したから、女性として幸せということはまるでないと思う。それはもう人それぞれ。結婚も出産もその人その人によって意味は違うと思うし。結婚しないで一人でいる方が、楽で幸せという人もたくさんいると思います。自分に合ったスタイルを探せばそれでいいんじゃないでしょうか?」
気取りがなく、どこまでも自然体。彼女自身の魅力が作品にも反映されているようだ。 |