「仙崎大輔(役)は、“得”な役です(笑)」。映画第1作が大ヒットし、連続ドラマ化もされた「海猿」シリーズが最終章を迎える。足掛け4年にわたり仙崎を演じてきた伊藤英明さん。精悍(せいかん)な顔つきで、Tシャツから出る腕もたくましい。「あきらめずに誰かを救いたいという気持ちは、確かに男としてカッコいい。だけど仙崎は、弱いところを弱いと言えることが強さであり、彼の魅力ですね」
極限のストーリーさながら、撮影もまさに“極限状態”。「爆発もあるし、重いボンベは担がなきゃならないし、頭上から大量の水は降ってくるし…。まさに体力勝負(笑)。そういうときに、普段とは違う何かが自分から引き出されますね」
そんな状態で、劇中では究極のプロポーズをする。「極限の中、”絶対に生きて帰る”という言葉ではなく、そういう“約束”をすることで自分自身を奮い立たせるところは共感できました。くやしいくらいカッコいい(笑)」。さらに、結婚に対する男心も分析する。「半人前の男が結婚に踏ん切りがつかない気持ちも分かる。だけど、無理にでも自分をそこに持っていくことで光が見えることもあると思うんです。やっぱり男は、“どこかで待ってくれている”というのは励みになる。ヤツがいるから頑張れるってとこはあると思うから」
30代を迎えた伊藤さんは、「無理をしない」心境になったと話す。「30代って結婚したり子どもを持ったり、親や身近な目上の人を亡くしたりと変化の大きいときなので、構えず自然体でいたい。“あと何回楽しいクリスマスや夏を過ごすだろう、この酒をいつまでおいしく飲めるんだろう”って思うんです。親と旅行できる所も限られてくるだろうし、そう思うと意外と時間はない。だから自分のことも周りの人も大切にして、無理をせずに時間を大事に使いたいと思います」 |