interview
City Selection
運命を感じた舞台、空回りするほど気合が入っています
安田顕
[7/4]
マンガが大好き! 素顔はとってもチャーミングな20歳
鈴木杏
[6/20]
これで撮りたいモノが分かったから、今は映画が楽しいな
北野武
[6/13]
ありのままの自分を、素直に表現した“裏メニュー”を解禁
ふかわりょう
[6/6]
バックナンバー
この人に会いたい
僕の歌がのどを潤す“水”のような存在になってくれたらうれしい
石井竜也
[4/18]
10周年の節目に、
新しいことに挑戦
BONNIE PINK
[6/28]
一緒に苦労したやつら
と番組をやれたら最高
次長課長
[12/14]
バックナンバー
映画の情報満載「シネくら」も見てね!
City Selection
2006.3/22更新
自信をくれた“運命の役”に再び挑み、さらに輝く
黒木メイサ

 映画や舞台で個性的な難役をこなす新鋭の女優、黒木メイサさん。主演の舞台「あずみ」が1年ぶりに再演される。「“あずみ”との出会いは私にとって特別」と言う。「私自身とあずみとは気持ちの上で重なるところが多いんです。彼女が“自分が男なのか女なのか”って悩む部分と、私が実生活で子ども扱いされるわけでもないけど、大人として認められるわけでもない、自分がどっちなのか分からない、中途半端な揺れる気持ちがすごくリンクします」

 年上の役を演じることが多い黒木さんにとって、あずみは等身大の人物。「きっと私が20歳であずみの役をやっても、彼女の悩む気持ちは分からなかったんじゃないかって思います。だから今の年齢でこの役をいただけたのはとっても幸運ですね」

 あずみは、戦国時代に刺客の使命を負わされた少女剣士。その魅力は“ピュアさ”。「だけど、あまりにも外の世界を知らなさ過ぎて、それがまた残酷。何が正しいかも分からなくて、なのに人を斬っていかなきゃいけなくて…。もし、私があずみの時代にいたら、ひたすら怒ってるんじゃないかな(笑)」

 昨年の初演以来、黒木さん自身に大きな影響を与えているあずみの存在。「別の仕事をしていても、あずみのことを思い出します。例えば、悩んだりしたとき、あずみはあれだけやったんだからとか、私は舞台(あずみ)であれだけ頑張れたんだからこれぐらい大丈夫、って思えるようになって(笑)」。“自信”をくれたあずみ。役としても人間としても運命の出会いだったようだ。

 「私、楽屋でもひたすら食べてるんで、ハードな舞台でも太っちゃうんですよ。それはどうなのって感じですよね(笑)」。息抜きは、食べることと半身浴、友達との買い物やおしゃべり。知的で凛(りん)とした美しさの中に、“17歳の女の子”がのぞく。仕事を持つ女性としては、「OLさんは大人の女性として憧れ。仕事もバリバリやってるのに、オシャレな感じで理想」だとか。「仕事ってツライことも多いし、例えば、体調が悪くても舞台に立たなければならないし、言い訳もできない。私はそういうとき、気持ちだけでも誠意を持とうと思っています。やるからには中途半端が一番嫌いなので、心持ちだけでもそうすれば次が変わるかなって」

 大人っぽさと初々しさが程よく同居している旬の魅力と、まだ未開拓の可能性を大いに秘めた女優だ。

黒木メイサ
プロフィール
黒木メイサ
1988年5月28日、沖縄県生まれ。A型。2004年、つかこうへい演出の舞台「熱海殺人事件・平壌から来た女刑事」で主演し、女優デビュー。その後「Endless SHOCK」「調教師」など舞台の話題作や、映画「同じ月を見ている」に出演。雑誌「JJ」のモデルやCMなどでも活躍中。今年6月公開予定の映画「着信アリ ファイナル」に主演。そのほか公開予定の映画複数。「あずみ」は、4月1日(土)〜16日(日)明治座、4月28日(金)〜5月4日(木・休)梅田芸術劇場で公演。
取材・文/かしわぎなおこ(モアナ・サンライズ) 撮影/齋藤ジン