ゲイの父親とその娘、そして父の恋人とゲイのための老人ホームに暮らす人々の人間模様を描いた映画「メゾン・ド・ヒミコ」。センセーショナルなテーマが話題の本作で、唯一ゲイではないという難しい役どころを、独特の存在感とナチュラルな演技で印象づけた西島秀俊さん。
「共演者はもちろん、とにかく刺激的な現場でした。みんながそれぞれのキャラクターを魅力的に演じていて、その表情がちゃんとフィルムにとらえられている。そして、ストーリーの表面ではなく、その奥に深い人間ドラマがあって、誰もが持っている“壁”を取り払い、失敗してもいいから何かにトライすることの真意がゆっくり描かれています」
今、公開待機作品だけで4本。映画俳優としてのポジションは高まるばかりだ。同時進行で複数の作品の撮影をこなす多忙な日々。
「作品選びはすべてマネジャーに任せています。自分は周りに恵まれていると思います。1人では何もできないですから。靴下なんて左右違うものをはいちゃったりするし。周りは面倒なヤツだと思っていますよ(笑)」
スクリーンに映る印象から、色気のある人、というイメージが強かった彼にぜひ聞いたみたいことがあった。西島さんにとって色気とは何? 「色気、ですか。色気とは…知性だと思います。男女問わず頭のキレる人に色っぽさを感じます」と言う。
時間が空くとユーロスペースで映画を見る。最近見た「ミリオンダラー・ベイビー」は2回見たいと思ったほど面白かった。映画の話になると目が輝き、口調が早まる。
「とにかく現場が好きなんです。僕は“俳優部”というセクションにいて、“照明部”や“美術部”の人たちとみんなでワイワイ1本の映画を作っていくことが楽しくて仕方ない。そして、映画を作り上げたんだという達成感を共有できることも」。そう、彼は生粋の“映画俳優”なのだ。
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