26年ぶりによみがえる超スペクタクル映画「戦国自衛隊1549」。この中での北村一輝さんが、実に“イイ男”だ。
「とってもいい役をいただきました。彼(飯沼七兵衛)は、未来(平成)に飛ばされて、また戦国時代に戻される。状況に流されず、そのときに何をすべきかを地に足をつけて考えているヤツ。全体を客観視する目を失わず、正しいものは正しいと、主君に向かって自分の考えを主張する強さを持っているのは、すごく魅力的ですよね」。派手な不死身のヒーローというよりも、芯の強い気骨ある男として光っている。
映画は現代と戦国時代が交錯するが、「オレだったらどの時代に飛びたいかな…自分の子供時代を客観的に見てみたい。で、“おまえ、そんな甘えてんじゃないぞ”ってたたき直す」と笑う顔がとても温かい。これまでひとクセありそうな役柄が多かったが、素顔はそのイメージを見事に覆す。
「オレ、優しいのよ、意外と(笑)。子供のころから全然変わってなくて、こういう仕事していても、普通すぎるくらい普通。撮影現場に行くと、いまだに“うわぁ、テレビに出てる人だ、カッコいいなぁ〜”って思っちゃうし(笑)。もちろんプロとして人が考えないことまで考えたいけど、普通の視点で見てどうなんだろうっていう感覚は大切だし、むしろ失いたくないと思っています」
映画の中に「己道邁進己心貫徹(己の道をまい進し己の心を貫徹する)」という言葉が出てくるが、北村さん自身の道についてはこう話す。「自分を否定できないと成長できないでしょ。子供のときって否定されるからいやでも成長するけど、大人になると誰も言ってくれなくなるので、成長が止まりそうな危機感を感じる。だからオレは、大人になることだけがいいとは思っていないんです。いつまでもしなやかで柔軟性のある人でいたいですね」 |