| 辛口批評でおなじみの映画監督、井筒和幸さんの最新作“パッチギ!”。この映画は1968年の京都を舞台に、朝鮮高校の若者と彼らにかかわる日本人高校生の青春群像を描いたもの。主人公の松山を演じる塩谷瞬さんは「設定が37年も前なので、役作りは当時の雰囲気をつかむことから始めました。年長の友人に、酒の席なんかで当時のことを聞いてまわったりして。そのころの若者がどんな考えを持ち、どう行動したか、フォーク世代や、ベトナム戦争、うっ屈した若い感情の爆発などなど。“確かに朝鮮高校の生徒とはケンカしたな”なんて話もありましたよ」と語る。 |
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パッチギとはハングルで頭突きの意味だが、突き破る、乗り越えるといった意味もある。「松山はおとなしい、自己主張をしない男なんですけど、一度だけギターをたたき壊して感情を爆発させるんです。それは松山のパッチギ、人間誰しも現状を乗り越えて先に進んでいくということを表現しています。井筒監督の映画は、娯楽性も高いがメッセージ性も強い。“ガキ帝国”も見ましたが、見れば見るほど深いメッセージが伝わってくる。“パッチギ!”も深いメッセージがあって、そして勇気をもらえるすばらしい映画です」
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塩谷さんの演じる松山は、朝鮮高校の女生徒への一目ぼれをきっかけとして、朝鮮高校の生徒との交流や朝鮮文化への理解を深めていく。恋や友情にまっすぐでひたむきな松山を演じる塩谷さんだが、彼自身も「恋愛についても直感的に判断する」という、まっすぐなタイプだそう。
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| 3年前に特撮ヒーロー役でテレビデビュー後、「Dr.コトー診療所」などの話題のドラマに出演する一方、昨年は舞台も経験している。これからも感性を生かした幅広い活躍を期待したい。 |
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| プロフィール |
塩谷 瞬
1982年、石川県生まれ。特撮番組「忍風戦隊ハリケンジャー」ハリケンレッド役で注目を集める。その後「Dr.コトー診療所」「奥さまは魔女」などのテレビドラマに出演。昨年は「ふたり」で初舞台を踏む。出演した劇場映画「GIRL’S LIFE―TOKYO NOIRトウキョウノワール―」と、主演したネットシネマ「天使急便」のDVDが発売中。 |
撮影/小林穂澄
取材・文/曽禰竜夫 |
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| “パッチギ!”は、1月22日(土)から、シネカノン有楽町ほかで公開(配給/シネカノン) |
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