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City Selection
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[4/18]
10周年の節目に、
新しいことに挑戦
BONNIE PINK
[6/28]
一緒に苦労したやつら
と番組をやれたら最高
次長課長
[12/14]
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City Selection
2004.12/1 更新
1人54役の変幻自在ぶりで、真骨頂を発揮!
市村正親

 先月まで「ミス・サイゴン」で大勢の観客を魅了してきた市村正親さんが、1人で54役をこなす、ひとり芝居「クリスマス・キャロル」で今年を締めくくる。
 この作品には、“紙芝居のおじさん”の気持ちで臨むという市村さん。「自分の芸を見てくれ、ではなく、伝えたいことがあるから、あの手この手で伝える語り部だと思っている。“手段”として、役があったり演技があったりするだけなんだよね」
 あるクリスマス・イブの夜、頑固で冷酷な老人・スクルージの前に、死んだはずの友人マーレーが現れ、過去、現在、未来へ不思議な旅をするという物語。8年前の初演から2、3年おきに公演し、今回で4度目だ。

 「8年前、3年前とは、セリフの言い方一つ違うだろうし、その都度、自分としての伝え方が変わるから、続いてきたんだと思う。今年、55歳なりの、観客に対する”仕掛け方”はどんなふうになるのか、自分でも楽しみ。それに、作品のテーマは、過去を振り返って今後の人生を見つめ直す、という誰にでも通じるもの。ボクも経験や反省を含めて、自分自身が重なる瞬間がある。失恋した女の子なら、いつまでも悩むのはやめようって思えたり、きっと人それぞれ感じるところがあるんじゃないかな」

 「語り部は年取っても、劇中出演者は年取らない(笑)」。ロウソクや5歳の少年から幽霊まで全部たった1人で演じるのは、まさにだいご味。「一番大変なのは、パーティー会場に次々といろいろな人が集まってくるシーン。ハナタレ小僧やらお兄さんやらオバサンやらで部屋中に人があふれた、という状態を1人で作るんだけど、さすがにあれはハァハァするよ。その前にはパーティーの準備もしなくちゃいけないからね(笑)」。コミカルでユーモラスな変幻自在ぶりは、彼の真骨頂だ。「誰かが喜んでくれることが一番うれしい。それがこの世界に入った大きな理由だからね。カーテンコールのときにポツリポツリと手をたたかれると“どこがつまんなかったのかな”と気になるし、感極まっての拍手は何回もらっても役者みょうり。絶対に慣れることはない。だって、その人はその芝居のために1日使ってくれているんだから、その一瞬はものすごく大事」

 好きな言葉は「一生一度、思いっきり夢いっぱい」。「舞台は失敗してもその場限り。うまくいってもその場限り。その場は二度と来ない、そんな“出会い”をこれから30年は続けていきたいね」
プロフィール
市村正親
1949年1月28日、埼玉県生まれ。西村晃の付き人を経て、73年劇団四季「イエス・キリスト=スーパースター」でデビュー。在団中「キャッツ」「オペラ座の怪人」などに出演、89年に退団。以後、「ミス・サイゴン」「ラ・カージュ・オ・フォール」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの舞台や、座長ひとりのみの「新市村座」などで精力的に活躍。「クリスマス・キャロル」は、12月18日(土)〜26日(日)にル テアトル銀座で上演。2005年は2月11日(金・祝)から「デモクラシー」がシアター1010、青山劇場ほかで上演予定。

撮影/齋藤ジン
取材・文/かしわぎなおこ(Applink)