政治ニュース
2007.5/30更新
ハイリゲンダムでサミット開催
安倍首相は各国首脳とどう渡り合う?

今回のテーマ

 毎年先進8カ国の首脳が集まって政治、経済、環境問題や貧困対策など多岐にわたる問題を話し合う「サミット」。長い議長声明を読む前に、日本が外交得点をあげているかどうか簡単に判断できるポイントがあるのです。

 美しい自然、三ツ星レストラン、豪華なロビー。セレブ御用達ホテルのある北海道洞爺地域が、来年のサミット(主要国首脳会議、G8)会場に選ばれたのは記憶に新しいところ。33回目の今年は6月6日(水)からバルト海沿岸のドイツの高級保養都市、ハイリゲンダムで開かれます。

 サミットは、1975年にオイルショックなど経済問題について西側先進諸国の首脳が協議する場としてスタートしました。日本はもちろん発足当時からのメンバー。歴代首相で最多出席は6回の小泉純一郎前首相、次いで中曽根康弘元首相の5回ですが、このほかの首相はせいぜい2回程度。各国首脳となじみが薄いせいか発言も少なめで記念撮影では隅っこにポツンと立っていたことが多く、中曽根元首相が真ん中寄りだったのが当時話題になったほど。昨年のサンクト・サミットでジョークを連発して首脳たちを笑わせた小泉前首相は例外中の例外です。

 今年は安倍晋三首相が初参加しますが、どんなサミットデビューをし、記念撮影のときにどこに立つかは、各国が「今の日本をどう見ているか」を判断するチェックポイントの1つにもなるのでご注目。もちろん焦点は、議長声明に北朝鮮問題など日本の懸案がどれだけ強く書き込まれるかという外交成果ですが、これは「シェルパ」と呼ばれる各国首脳の個人代表とともに最終日まで調整を続けます。シェルパはもともと山岳ガイドの名称ですが、サミット(頂上)への案内にひっかけて、今では常用されています。

 ところで、サミットとなれば総動員で取材するものだと思われるかもしれませんが、会場で取材できるのはごくごく少数。同行記者や特派員といっても宿泊ホテルがかなり離れているのは当たり前、何十kmも離れた全く別の都市で会談内容の説明を受けることも珍しくありません。警備のために厳しい入場制限をするためで、最近のような高級リゾート地での開催でその傾向は強まるばかりなのです。

産経新聞編集局記者 佐々木美恵さん
ささき・みえ 産経新聞政治部で首相官邸や自民、民主、公明党などを取材。現在は総務省担当
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