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2007.6/27更新

緊張型頭痛

夜になると、後頭部や首の付け根が痛くなります。
原因や治療法はありますか? 片頭痛との違いは?
(A・Mさん/31歳)

A 肩や首の筋肉の緊張によって起こる緊張型頭痛は、日本人に最も起こりやすいタイプの慢性頭痛です。年齢的には若い世代より中高年に多く、片頭痛にみられるような女性に多いといった性差はありません。

 緊張型頭痛は「頭をきつく締めつけられているような痛み」「頭の上に重いものをかぶせられたような圧迫感」などと表現され、後頭部を中心に側頭部や首筋にかけて両側が痛むのが特徴です。いつとはなしに痛みが始まり、ダラダラと痛みが続きます。頭痛とともに肩や首筋のこりを伴うことが多く、時として目の疲れやフワッとしためまいが生じることもあります。また、夕方から夜にかけて痛みが起きたり強まったりするのも特徴です。

 長時間におよぶパソコン操作などのデスクワークや車の運転などによる“身体的ストレス”と、仕事上のトラブル、対人関係、不安や緊張といった“精神的ストレス”、どちらのストレスによっても緊張型頭痛は起こります。

 治療の基本は、日常生活でできるだけ肩こりを起こさないようにすることです。うつむきや前かがみといった無理な姿勢は、肩や首筋の筋肉に負担をかけ、その結果頭痛が起こるので、デスクワークの際には一定の姿勢を長時間とらないように心がけ、1時間に1回程度を目安にストレッチなどで筋肉をほぐすようにしましょう。また、マッサージや入浴などで血行をよくすると頭痛が軽くなります。

 精神的なストレスは、何がストレスになっているのかに気づくことが重要で、原因となっている問題を具体的に把握するだけでもかなり改善します。そして、いかにストレスをうまく発散させるかがポイントです。趣味や運動をはじめ、気の合った友人と話したり、適度なお酒やカラオケでストレスを発散させるのもよい方法です。

 一般に鎮痛薬は緊張型頭痛には効きにくく、頻繁に飲むとかえって痛みに敏感となり、慢性頭痛の原因となってしまいます。したがって、鎮痛薬よりも生活習慣や環境を変えることが大切です。医師は必要とあれば“筋弛緩(しかん)薬”や“抗不安薬”を用います。

 緊張型頭痛は毎日のように起こる持続的な頭痛ですが、それほど強い痛みではなく、仕事や日常生活ができなくなるようなことはほとんどありません。左右どちらかのこめかみがズキンズキンと脈とともに痛み、「あまりの痛みに寝込んでしまう」「ひどい痛みを感じて吐き気をもよおしたり、吐いてしまう」「体を動かすことによって痛みが増す」などが当てはまれば、片頭痛の可能性が高いです。しかし、片頭痛でも頭の両側が痛んだり、肩や首筋のこりを伴うことがあります。

 また、頭痛の現れ方が緊張型頭痛と片頭痛が混じったような慢性頭痛もあります。このような混合型のタイプには、緊張型頭痛に対して血液の循環をよくする薬を使用し、片頭痛に対して逆に血管を収縮する薬を使用することになります。そのため、専門的な治療が必要です。あなたの頭痛が混合型ならば、神経内科か脳神経外科を受診するようにしてください。

【回答】〆谷(しめたに)直人さん

医学博士。北里大学医学部卒業。獨協医科大学准教授。日本臨床検査医学会臨床検査専門医。日本内科学会認定内科医。日本医師会認定産業医。日本体育協会認定スポーツ医。インフェクションコントロールドクター(ICD)。専門は臨床検査医学、予防医学、一般内科学