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おりもの
2007.2/28更新
Q 最近おりものの量が増え、色も黄色っぽく変わってきました。病気の疑いがあるのでしょうか(R・Tさん/30歳)

A 「おりものは、女性ホルモンの影響を受けて分泌されるもの。量には個人差があり、年齢や月経周期によっても、状態が変わってくるんですよ」と婦人科医師の中村理英子さん。そもそも、おりものとは?

 「子宮や膣(ちつ)から分泌されるさまざまな粘液や古い細胞などが混じった分泌液です。おりものには、膣を酸性に保って雑菌から守り、排卵期に精子を子宮内に導くなどの役目があります」  おりものの異常から発見される女性特有の病気は多いといいます。チェックしておきたいのは、おりものの色や形状、ニオイなどの変化。「正常なおりものは、無色か半透明の乳白色。無臭または甘酸っぱいニオイがして、通常はサラッとした状態です」。下着に付着して乾くと、薄い黄色に変色したり、酸味のあるニオイに変わることもあるそう。

 「排卵期のおりものは、ドロッとしたゼリー状に変わります。排卵性出血といい、排卵期に少量の出血がある人は、おりものが茶色っぽくなることも。これは3日間程度なら心配ありません。それ以外でおりものの量が増えたり、いつもと色や形状、ニオイが違ったりする場合は、何らかの病気にかかっている可能性があります(表参照)」。おかしいなと思ったら、自分で判断せず早めに婦人科を受診することが大切です。

 受診時は体を清潔にしておきたい気持ちになりますが「受診直前の入浴やトイレの洗浄機能、ビデの使用は禁物。おりものの正確な状態がわかりにくくなることがあります」とのこと。シャワーだけでも、膣に水分が入ることがあるので避けたほうがいいそう。「おりものを日ごろからチェックしておけば、体のリズムもつかめ、病気の早期発見にもつながりますね」と中村さん。黒や赤などの濃い色の下着を常用していると、おりものの色の変化が分かりにくくなるので気をつけて。また、おりものの量が多いと使いたくなるおりもの用シートやビデの使用にも注意が必要だそう。「おりもの用シートで、かぶれを起こす人が増えています。使うならこまめに取り換えて。ビデの使い過ぎは、膣の自浄作用を低下させてしまうので、ほどほどに」

おりものの状態と考えられる主な病気
おりものの色/形状/ニオイ
(そのほかの症状) 
考えられる病気
白、黄色/カッテージチーズ状/悪臭
(膣や外陰部のかゆみ) 
カンジダ膣炎
白、黄色、茶褐色/うみ状/悪臭
(膣や外陰部に熱を持つ) 
細菌性膣炎
白、黄色、茶褐色/粘液状/場合によって悪臭
(かゆみ、下腹部痛、不正出血) 
クラミジア感染症
黄色/うみ状/悪臭
(外陰部の痛み、腹痛) 
淋(りん)菌性膣炎
黄色/泡が混じる/悪臭
(外陰部のかゆみや痛み) 
トリコモナス膣炎
黄色/うみ状/悪臭(不正出血) 萎(い)縮性膣炎
※おりものの変化で疑われる病気はほかにもあります。異変を感じたら、必ず婦人科の受診を

 おりものは、女性の健康のバロメーター。小さな変化も見逃さないよう心がけたいですね。

【回答】中村理英子さん

東邦大学医学部卒業後、同大学産婦人科教室に入局。下北沢にある「中村クリニック」(婦人科・内科・美容皮膚科・皮膚科)院長。 女性たちのよきアドバイザーとして女性誌などでも活躍中。「よくわかる女性の医学」(西東社)、「医者に聞けないことまでわかる子宮内膜症」(主婦と生活社)など著書多数 www.dr-nc.com