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「タコは、皮膚表面の角質の狭い範囲が厚く、硬くなったもの。皮膚に機械的な刺激が繰り返し加わることによってできます。つまり、もともとは皮膚の防御反応です」と話すのは、医師の町田英一さん。「足のタコの場合、機械的な刺激の大部分は、合わない靴による摩擦や圧迫。外反母趾(ぼし)の併発も多く見受けられます。靴が当たりやすい親指や小指、体重のかかる足の裏などにできやすく、押すと硬くなった角質が肉を圧迫して痛みを感じることもあります」
放置してしまうとタコからウオノメに進行することも。「ウオノメもタコと同じ原因で角質が硬くなったもの。正式には鶏眼(けいがん)といい、硬くなった部分の中心に芯のようなものがあるのが特徴です。芯の部分に触れると、飛び上がるほど強く痛むこともあります」
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| タコとウオノメは、同じ原因で角質が硬くなったもの |
もしタコができてしまったら? 「市販されているスピール膏(こう)やサリチル酸液を2〜5日ほど使い、皮膚を軟らかくしてから専用のヤスリで削り取ることができます」。ただし、糖尿病の患者の場合、削るときに皮膚を傷つけると、血流が悪いために細菌が入りやすく、壊疽(えそ)を引き起こす危険があるので、自分での処置は厳禁とのこと。また、「まれですが、靴が当たっていないのにタコができる人は、タコの下の骨が出っ張っている可能性があります」とも。「骨が原因の場合は、X線写真での診断が必要です。整形外科、または形成外科を受診してください」
ウオノメの場合は? 「芯の部分が皮膚に深く食い込んでいるため、表面を削ったくらいでは解消できません。無理に取ろうとすると細菌が入る危険性もあるので、皮膚科医に相談したほうがよいでしょう。自分ではウオノメだと思っていたものが実はイボだった、ということもあります。イボもウイルス感染によって起こるもの。やはり、自己流の処置は禁物です」
タコやウオノメは、硬くなった部分を削り取ればなくなり、安心してしまいがちですが、「原因になった靴を履き続ければ再発します。足に合った靴を選ばなければ、根本的な解決にはならないのです。外反母趾もそうですが、合わない靴が原因となる足の深刻なトラブルは少なくありません」と注意を呼びかけます。
さらに、タコ、ウオノメができやすい人、外反母趾を併発している人には、“アインラーゲン”という厚い靴の中敷きを使った靴の調整での治療方法も。「“オーダー・アインラーゲン”は、専門家が個々の足型をとって作った、足と靴にぴったりの中敷きです。この治療法でタコやウオノメが自然に解消されるということもあります」
「たかがタコ、ウオノメと考えず、これらは足から発信されたSOSのメッセージと心得て。原因を突き止めて、根本から対処することが大切です」 |