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vol.61 2006.12/13 更新
デスクの書類を整理してスッキリ新年を迎えよう

「いつか使うかも」と捨てられない書類があるかと思うと、「あの書類、どこへ行ったっけ?」と引き出しを大捜索…。日々増え続ける書類の整理に頭を抱えている人も多いのでは。そこで、年末の大掃除の機会に、オフィスのデスクをスッキリ整理してみませんか? ファイリング・コンサルタントの小野裕子さんに、書類整理のコツを聞きました。(文/渡邊良子)

50%は捨てられる!?
利用頻度に応じた書類整理を

 「オフィスにある書類のうち、30%は必要なもの、20%は保存年限を決めて保存すべきもの。残り50%は捨てられるものという調査結果があります」と言うのは、ファイリング・コンサルタントの小野裕子さん。

 書類を縦に積み上げたときの高さとして理想的なのは、1人あたり1・5〜2mだそう。「ちょっと散らかっているなと思ったら、5mぐらいありますね。米国記録管理協会の調査では、作成後1年たった書類の利用率は1%というデータも。まずは、不要な書類を捨てることからです」

 また、担当者が不在で、必要な書類がどこにあるか分からず大変だった経験はない? 「いつでも誰でも分かるよう共有化を図ることは、組織人の義務ではないでしょうか」と小野さん。

書類整理の大きな効果は「私たちの仕事が“見える化”されること」だそう。

 小野さんがすすめるのは、「フォルダー」という紙ばさみを使う整理法。「とじ込まないので書類の出し入れが簡単で、省スペース。引き出しに立てられ、見出しをつけることで、どこにどの書類があるのか、分かりやすいこともポイントです」

 一度、自分が持っている書類のリストを作ってみてはとも。「保存年限を決め、定期的に捨てる・保存するを判断する。これだけでも、デスクはかなりスッキリするはずですよ」

目指すデスクはこの状態!
小野さんいわく「帰るときは、机の上にパソコンと電話だけが理想」だとか。この年末、思い切ってデスク回りを整理してみては?
プラスチック製の丈夫なボックスに、カラフルなフォルダーが入っているボックス プラスチック製の丈夫なボックスに、カラフルなフォルダーが入っているボックス。帰宅時には所定の場所へ入れること
1つのフォルダーに1つの案件をすべてまとめるのがファイリングのコツ 1つのフォルダーに1つの案件をすべてまとめるのがファイリングのコツ。書類のほかにCD−ROMやMOなどのメディアも一緒に入れておくと、後でどこに何があるか探す必要もありません。クリアファイルにメディアを入れるポケットが付いたものもあります
小野さんおすすめのレポート用紙 小野さんおすすめのレポート用紙。一枚一枚はがせるため、フォルダーに入れるときラクだとか
「COPY」「FAX」など、あらかじめ印刷されたふせん 「COPY」「FAX」など、あらかじめ印刷されたふせん。スタンプを押す手間もなく、目につきやすい
■ 小引き出し
ペンや消しゴムなどの文具や、電卓などを。トレイなどで区切って、ふせんやクリップなど、散らかりやすい小物を入れて
■ 大引き出し
A4サイズの書類をフォルダーに入れて、立てて収納。その日のうちに処理できなかったものを入れる“懸案フォルダー”を作っておくのも便利です
■ センター引き出し
席をはずすとき、作業中の文書を入れられるよう、何も入れておかないのがベスト。長い定規などはここに入れておくといいですよ
■ 机の上
作業スペースが広く確保できるよう、余計なものは極力出さないこと。帰宅時には文具なども引き出しにしまいましょう
[小野さんがすすめるファイリングのポイント]
1. 捨てる

過去1年間利用していないものは捨てる対象に

捨てるかどうか迷ったら、次のような視点で見直してみるといいでしょう。同一課内、または個人で重複しているもの/デジタルデータを一時的に印刷した文書/問い合わせ・回答などの用件済みの文書/期日が過ぎた会議や展示会の案内/年賀状、礼状、DM、カタログ、パンフレット/古くなったマニュアルなど。また、過去1年間利用されなかった文書は捨ててよい対象になると思います。

2. 共有化する

誰もがどこに何があるのか一目で分かる状態に

机の引き出しに整理されていない書類がたまっていませんか? まずは、フォルダーに分類を。そして“12月分問い合わせ”などのように、誰でも分かる具体的な見出しをつけましょう。関連のあるものは一緒のフォルダーに入れておき、月末など区切りのいいところで整理する習慣を。引き出しを開けたとき、どこに何の書類があるのか、一目瞭然(りょうぜん)の状態になっているといいですね。

3. 流れをつくる

保管→保存→廃棄というサイクルがポイント

日々増え続ける書類を管理するには、“保管→保存→廃棄”という書類のライフサイクルが必要です。組織でルールをつくり、たとえば、“当年度”の書類が1年たったら、“前年度”の棚に移し換える。次の年度が来たら、書庫に置き換えるなど。そして、その作業のとき不要な書類は廃棄する。そうすれば、今必要な情報がすぐに取り出せて、組織のみんなで共有できるようになります。

小野裕子さん
ファイリング・コンサルタント
小野裕子さん
1958年生まれ。貿易関係の商社に勤務したのち、1988年イトーキに転職。同社のファイリング研究所チーフコンサルタントを経て、2005年独立。数千人規模の大企業から数人の税理士事務所まで、さまざまな法人や個人を対象に、ファイリング・システムの導入や維持管理についての指導を行う。ファイリング・デザイナー1級、整理収納アドバイザー1級、診療情報管理士、「全米整理のプロ協会」会員。2007年1月20日(土)に「整理収納アドバイザー2級」認定講座を開催
http://www.uprightlearn
ing. com
夢をかなえるファイリング

「ファイリング」とは、必要な文書を、いつでも誰でも、すぐ取り出せるように整理しておく技術のこと。小野さんの著書「夢をかなえるファイリング」(法研/1260円)では、ビジネスはもちろん、普段の生活にも「ファイリング」のノウハウを生かすコツがわかりやすく紹介されています