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vol.45 異業種交流会に参加してみよう
2005.8/17 更新
素直に自分をさらけ出して貴重な人脈を得るチャンス
 「異業種交流会」ってよく聞くけど、どういうものか分からないという人も多いのでは。単なる合コンではもの足りないし、業種や世代を超えた友達づくりができたらうれしいよね。そこで今回は、異業種交流会「牙の会」をたずね、異業種交流のポイントや心構えを聞きました。
アフター6の
人と人との出会いが
新しい自分の発見につながる
加藤昌治さん

 六本木を拠点に、異業種交流会「牙の会」を13年間主宰している結城光雄さん。「うちの会員には、今、30代のOLさんがすごく多い」と言います。「生活源である仕事がしっかりしているからこそ、アフター6をどう充実させるかということに、みなさん真剣ですね」

 「牙の会」は、20代から定年退職後の60代まで、会員数は男女約半数ずつの計120人。作家の志茂田景樹さんをはじめ、将棋の八段や経済アナリストなど、著名人も多いとか。でも「僕は常に、まず肩書をはずそうと言っています。OLでも社長でも有名人でも、横一列になって、おいしい会話をおつまみにおいしいお酒を飲み、おいしい友達をつくりましょう、というのがテーマです」。

 月1回開かれるパーティーでは、指名された会員が “身辺雑話”を話すスピーチで始まるそう。「歯医者さんなら、“賢い歯医者の見つけ方”とか、志茂田さんなら直木賞受賞のときの裏話とか。自分の専門分野の話なんて面白くないと思っているかもしれませんが、知らない人にとってはすごく価値があるんです」

 異業種交流の面白さは、「自分の中に眠っている才能の種が、誰かとの接点において花開くこと」と結城さん。「だから人脈づくりは大事なんです。アットホームな雰囲気と低料金で、そのコーディネートをしてあげたいですね」

普段、知り合えない
ような人との
出会い・会話が刺激的
加藤昌治さん

 着付け教室で知り合ったほかの会社の友達に紹介されて、「牙の会」のメンバーになったという大木崇子さん。かなり個性の強いメンバーが集まっているだけに、最初はどうしたらいいか分からなかったそう。「みなさんのテンションに圧倒されました。でも、辞めるのはいつでもできるし、きっかけがあるんだったら、そこから動き出さないと何も始まらないな、と自分を励ます気持ちで、最初のうちは結構がんばっていました(笑)」

 会社勤めをしていると会社と家との往復だけで、会う人たちもいつも同じになってしまう、と大木さんは言います。「でも、ここに来てみれば、年齢も仕事もさまざまですし、いろんな立場の方がいらっしゃいます。話をどう合わせればいいか、苦労する面はあるんですけれども、お話を聞いたり、そういう場に自分を置いてみるだけでも、だいぶ刺激になると思います」

 入会して8年になるという須賀直美さんは、会社以外の友達ができたのが大きいと言います。「女性って、結婚して家庭を持つ年齢になると気軽に会える友達が減っていきますよね。そういうとき、どうやって会社以外の人脈を広げて、会社以外の話題を持っていられるか、というのはOLとしてポイントだと思っていました。会社の友達とも飲みに行ったり買い物に行ったりしますが、ちょっとした拍子に仕事の話が出てしまう。そうではなくて、仕事から離れて、会社とは関係のない人と普通の会話がしたい、と思っていました」

 ときには、ちょっとした相談に乗ってもらうこともあるとか。「女性同士だと慰め合う感じになってしまいますが、男性は見方が違うので、ここでの年配の男性の助言は本当に貴重です」

 もともと人見知りが激しかったという須賀さんは、この会に参加するようになって、会社の中でも、ある程度いろんな人と付き合えるようになったそう。「ここで人見知りはしていられないですから(笑)」

加藤昌治さん
牙の会
主宰 結城光雄さん
テレビ番組のコメンテーターや、本の執筆・レコード制作を、そして現在はPR誌制作会社を経営。作家の志茂田景樹さんとは30年来の友人

牙の会
TEL:03(5241)6705

ホームページ
http://www.kibanokai.com/
結城さんに聞いた
異業種交流会参加の心構え
1 服装も自己PRの一つ
「清潔感があれば大丈夫。ただ、自己PRができる服装を考えたほうがいいですね」
2 テンションを上げて
「例えばビール1杯でも飲むなど、テンションを上げて来ること。自分から胸襟を開く姿勢が大切です」
3 話し上手は聞き上手
「相手の話に自分との共通点や同意する部分を見つけて伝えること。会話をスムーズにします」
4 ビジネスを持ち込まない
「会でのセールスや営業はタブー。“異業種交流=友達づくり”という礼儀をわきまえて」
意外な参加者も!
考具 「牙の会」のネーミングの由来となった「黄色い牙」の作者であり、この会の求心力ともなっている直木賞作家の志茂田景樹さんに話を聞きました。
「僕は異業種交流って特別なことと思ってないんです。ここに来た人が素直に自分をさらけ出して、交流が深まればいいと思っています。だから続いているんじゃないかな。今の時代、10年前、20年前よりも、もっと息詰まる部分がある。そういうものを抜けて、ここではいい雰囲気ができているなあ、という気がするんです。みなさん、くつろいで、癒されて帰るんじゃないかと思いますよ」