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vol.37 パーティーシーンで役立つコミュニケーション術
2004.12/8 更新
宴会やパーティーの苦手意識を克服、気後れせずに楽しもう!
 忘年会に新年会、クリスマスなど、華やかなパーティーシーズンが到来。でも、大勢が集まる社内や社外の宴会、初対面の人ばかりのパーティーはどうも苦手、という人も多いのでは? そこで今回は、そうした場で気後れせず上手にコミュニケーションを取る方法について、日本のパフォーマンス学の先駆者、佐藤綾子さんに聞きました。
文/渡邊良子

ストレスを感じないための
3つの心構え
 社内や社外の忘年会や新年会など、どうしても避けられない宴会やパーティー。知らない人と話すのは苦手だし、大勢の中ではどうやって時間をやり過ごせばいいのか分からないから気が重い…。そんな人は、佐藤綾子さんが教えてくれる対処法を心がけてみては?
 「心理学的には“ストレス耐性”といいますが、ストレスに耐える力には3つのポイントがあります。1つ目は、やってやるぞという“挑戦”の気持ち。2つ目は“統制”。人に無理やりやらされているのではないと信じ、自分がコントロールしていると考えることです。3つ目が“関与”。自分にはまったく関係がなく無益と思うと、ストレスを感じるんですね。だから、この時間で何かを得ようと自分なりの目的を持って積極的にかかわれば、2時間なんてあっという間ですよ」
 心構えができたら、出かける準備。「その日着る服は、前もって着てみること。肩ひもがずれたりすると気になって落ち着かなくなってしまうし、そういった繰り返しの動作は人の目に付くのです。立食パーティーでは、肩からかけられる小さなバッグが重宝します。両手が空くので、乾杯や名刺交換がスマートにできて便利です」
 パーティーの当日は、会場に入るときから姿勢には気を付けるべきだと佐藤さんは言います。猫背ではどうしても暗いみじめな印象に映るのだとか。「背中を真っすぐに伸ばすだけで元気の良さが相手に伝わるんです」と話す佐藤さんも、背筋がピンと伸びていて、とってもエネルギッシュ。初対面の人が多いときこそ、心がけてみて!


ムリして話題を探さなくても
相手の話に集中すれば盛り上がる
 パーティーが苦手という人は、何を話していいか分からない、沈黙が怖いということが多いよう。でも、無理して話す必要はない…!? 「話すのが苦手という人は、聞き役に徹すればいいんです。そのとき効果的なのが、うなずき・あいづち・感嘆詞などの“言語調整動作”。大きくうなずいたり、“まあ”と目を丸くしたり。言葉と全身で驚きや感動が表現できれば、相手は気分よく話し続けますし、場も盛り上がります」。焦って何か言おうとすると、ちぐはぐな発言になって場がしらけてしまうことも。専門的で難しい話の場合はなおさら。そんなときも“言語調整動作”は使えます。
 しかし、ずっと何も話さないわけにはいきません。普段から口数の少ない人の場合、どんな話題で話の口火を切ればよいのでしょう。「シャイな人ほど個人的情報を話題にするのが苦手。初対面の人から“おいくつですか?”とか“どちらにお勤め?”などと聞かれたら、ドキッとするでしょう? だから“この会場広いですね”とか“何か召し上がりましたか”とか、なるべく個人的情報から遠い話題から選びましょう。こういう会話を英語で〈スモールトーク〉と言うんです。勇気を出して最初の一言を言ってみる。すると相手は返事をしますよね。そこから話が続いていきます」
 “宴会やパーティーは苦手”と最初から思い込まず、自分を知ってもらうチャンスだと考えて、前向きに楽しんでみませんか?
佐藤綾子さん
日本大学芸術学部
研究所教授
佐藤綾子さん

信州大学教育学部、ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究学科卒業。博士(パフォーマンス学・心理学)。1980年日本に初めてパフォーマンス学理論を導入。以降、各種ビジネスのブレーンとして幅広く活躍中。著書127冊。「佐藤綾子のパフォーマンス学講座」を主宰。2005年1月27日(木)公開セミナー「自分を伝える」を受け付け中。詳しくは
http://www.spis.co.jp/

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佐藤さんに聞いた 宴会やパーティーでの成功の秘けつ
やまとなでしこ
気を入れて姿勢をキープ! 
猫背はNG
広い会場でも姿勢は目立ちます。猫背だと暗い雰囲気に見えてしまうので、背筋を伸ばして立つようにしましょう。特に立食の場合、360度が自分のステージだという意識を持った方がいいですね。
一カ所にとどまらず、
まんべんなく動き回る
 よく隅の目立たない場所にずっといる人がいますね。また、女性は女性同士で固まるという傾向があります。せっかく自分を知ってもらうチャンスなんだから、最初はなるべく照明の当たる場所に行きましょう。
なるべく一口で
食べられるものを
 立食のパーティーなどでは、スパゲティ、日本そばなどの長いもの、一回でかみ切れないステーキなどは、手を出さないほうが無難です。必死に食べている姿はあまり美しいものではありません。食べる姿に自信のある人は別ですが(笑)。
食べている最中の人に
話しかけない
 これは嫌われます。話したくても言葉が出せないわけだから。食べているときに“先日お世話になりまして”などと名刺を持っていったりすると、なんて気がきかない人だと思われてしまいますよ。
名刺交換は両手で。
一言添えて渡すとグッド
 名刺は、相手が読めるように向きを変えて、両手で渡すように。意外とできてない人がいるんです。もし片手がふさがっていたら“片手で失礼ですが”と付け加えてほしいですね。名前を覚えてもらうコツは“九州に多い名字なんです”など、相手の記憶に残る一言を添えて名刺を渡すことです。