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信頼と信用
2006.3/8 更新

 私のところにはよく、職場の上司や恋人に「信用されていない自分が悲しい」とか、「信頼されているかどうか不安」というメールが来る。信頼も信用も勝手にされるものじゃない。自分で築こうと思わなければ築けない。しかし、信頼と信用って、絶対に違う。

 「信頼」は、「優しいから」とか、「責任感のある人だから」などという理由で関係が築ける。けれど「信用」は、結果の積み重ねだと私は考えている。だからこそ、「私を信用してください」と簡単に言われても、結果を出したことのない人を簡単に信用するわけにはいかない。

 つまり「頼る」と「用いる」が違うということ。「頼る」ときはダメモトでもいい。お願いである。「用いる」ときは、ちゃんと結果を出してもらわないと、こちらも困るわけである。だから、結果の積み重ねがない人や、結果を出せない人を簡単に信用するわけにはいかない。

 例えば「この書類を作ってくれたら助かるの」と頼るのと、「この書類を作ってくれるはず」と信用しているのでは、全く違う。後者は、当然のことであって、結果を出せていないことを責められても仕方がない。それだけに、「私は信用されていない」と言う前に、「自分は信用される仕事をしているだろうか?」と、自問自答してみることも大切。

 「信頼」はその場だけでいいことも多いけれど、「信用」は1回失うとなかなか取り戻せない。彼が1回浮気したのが分かったら、何回でも疑ってしまうのと同じ。できれば、信頼も信用もされる人間になれるとステキ。

大谷 由里子
大谷 由里子
(おおたに・ゆりこ)
吉本興業で、故横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子などのタレントの売り出しにも成功。結婚退社の後、ベンチャー企業を立ち上げ社長に。現在は、「感じて、興味をもって、動く人づくり」をテーマに(有)志縁塾の代表を務める