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人に言ってもらう
2006.2/8 更新

 何でも自分で言おうとするから苦しくなる。そんなときはカリカリせずに少し冷静になってみて、「誰にどんなふうに言ってもらったら、この人に一番効果的なんだろう?」と、考えてみるのも大切。思ったよりもうまくいく可能性あり。

 ただし間違っても、「○○さんがこう言ってたよ」なんて言う人を選んじゃだめ。「横で見ていて、私は思うんだけど…」と、自分の言葉で語ってくれる人を選ぶこと。でないと、「なんで、直接言ってくれないの?」と、余計にもめる可能性もある。

 私が企画会社の社長だったとき、新入社員に「そんなんじゃダメ」とか、「それくらい考えて」などと注意したり、指示したりしていた。そんなある日、部下の男性から言われた。「社長から言われると、大谷さんが思っている以上に若い子が委縮しちゃうから、自分で言わないで僕に言ってください。僕がうまく彼らに言います。何よりも、社長がカリカリしている会社なんて魅力ないでしょ」と。その通りだよなあ。ぎゃあぎゃあ言っている上司なんて魅力あるはずがない。

 何より、誰かに代わりに言ってもらおうとすると、自分でも言ってもらいたいことをまとめなければならなくなる。まとめているうちに、「あれっ、私も悪いかも」なんて気づかされることもある。例えば、部下にもっと笑顔でいてもらいたかったとする。それをほかの人からさりげなく本人に伝えてもらうためには、「もっと笑顔に気をつけたらステキだよ」などという言葉がいいと考える。すると、「あれ、私ももっと、その部下を褒めることが必要だったかも…」と気づかされたりする。

大谷 由里子
大谷 由里子
(おおたに・ゆりこ)
吉本興業で、故横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子などのタレントの売り出しにも成功。結婚退社の後、ベンチャー企業を立ち上げ社長に。現在は、「感じて、興味をもって、動く人づくり」をテーマに(有)志縁塾の代表を務める