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自分とコミュニケーション
2005.10/12 更新

 コーチを付けるってどういうことか。コーチの仕事は、だいたいお客さんと契約して毎週30分程度コーチングをします。「何をやりたいですか?」「そのためには、どうしますか?」などと質問をして、相手の頭の中をクリアにして行動を促す。私もかつて、コーチに付いてもらっていたし、わが社の24歳の社長は、先日まで2人のコーチを付けていた。でも今は2人ともコーチはいない。理由はいらなくなったから。

 理由は簡単。みんな、誰といる時間が一番長いですか? 家族? 彼? 友人? みんな違います。答えは「自分」です。自分といる時間が一番長い。ということは、自分で自分をコーチングすることができたら、コーチなんて必要ないんです。そして、自分とちゃんとコミュニケーションを取れる人ほど、成長できます。

 コーチングを勉強してから、不思議なくらい、いろんなことを自分で考えるようになりました。「これでいいだろうか?」「ほかにもっといい方法があるのではないか?」。ほんとによく自問自答しています。そして私にとって財産なのは、流されそうになったときに、ちゃんとわが社の社長が私にコーチしてくれることです。

 立場や問題を分かってくれて、ちゃんと的確な質問をしてくれる。ちょっとむかつくときもあるけれど、ほんとに財産だと感じます。もっとも私のほうは、つい、彼に「これをするべきやろ」「そんなの分かってないわ!」と、コーチどころか命令や不満をぶちまけています。それでも、それを受け止めて考えようとしてくれる。自分たちでコーチできるのが、一番です。

大谷 由里子
大谷 由里子
(おおたに・ゆりこ)
吉本興業で、故横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子などのタレントの売り出しにも成功。結婚退社の後、ベンチャー企業を立ち上げ社長に。現在は、「感じて、興味をもって、動く人づくり」をテーマに(有)志縁塾の代表を務める