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捨てる
2005.9/28 更新

 自分にはずみをつけようとするとき、何かを「捨てる」って、とても大切。今から振り返ると、私も、「羽ばたきたいとき」「変わりたいとき」、その都度いろんなものを捨ててきた。そして、「捨てた」からこそ、新しい自分と出会うことができた。

 27歳でフリーで仕事を始めたけれど、まだお遊び感覚で、仕事に対してそんなに真剣でもなく、主婦のパート感覚でしかなかった。そんな私が、知人にだまされて130万円の未収をかぶることになった。私は、そのときに「甘え」を捨てた。真剣に仕事と向かい合うようになった。30歳手前のときだった。

 33歳までの私は、20歳代前半の吉本興業での成功体験にすがっていて、吉本興業の先輩からいろんな仕事ももらっていた。でも、阪神大震災を機会にいろんなことを考え始めた私は、「このまま、吉本の先輩のブレーンの一人でいいのだろうか?」と考えた。いいわけがない。30歳を過ぎても便利使いだけをされていたら、必ずいつか切られる日が来る。そう感じたときに、吉本興業での成功体験を捨てた。そして、新しいことを勉強する自分になった。

 36歳のとき、社長という肩書も含めていろんな肩書を捨てた。「大谷由里子」として、どんな価値があって、どんな人生を築くことができるのかを考えてみることにした。そして、コーチの勉強とも出合った。何かを捨てると、必ず何かが入ってくるよ。これだけは自信を持って伝えられる。みんなも、「捨てる」もの、考えてみて。

大谷 由里子
大谷 由里子
(おおたに・ゆりこ)
吉本興業で、故横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子などのタレントの売り出しにも成功。結婚退社の後、ベンチャー企業を立ち上げ社長に。現在は、生涯学習開発財団認定コーチ