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ティーチとコーチの違い
2004.4/14更新

 日本では、「ティーチ」と「コーチ」が、結構、ごっちゃにされている。「ああしなさい」「こうしなさい」は、限りなくティーチである。コーチングは、「どうしたいの?」と問いかけながら相手に気付かせたり、自分で気付く。
 私がなぜ、「コーチング」に興味を持ったかというと、5年くらい前からビジネス雑誌に、「これからのリーダーに必要なスキルはコーチングだ」とか「これからはコーチングを分かっていない会社は生き残れない」みたいなことが書かれ出した。「ほんまかいな」と疑心暗鬼でコーチング関係の本を読み出して、ハッとした。まさに22歳から25歳まで吉本興業で学んだことはコーチングだった。
PROFILE
大谷 由里子
(おおたに・ゆりこ)
吉本興業で、故横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子などのタレントの売り出しにも成功。結婚退社の後、ベンチャー企業を立ち上げ社長に。現在は、生涯学習開発財団認定コーチ
 吉本興業のマネジャーは、タレントに漫才を教えることも落語を教えることもない。ひたすら、「どうしたい?」「どうやったらうまくいく?」と、みんなで考えて戦略を練っていた。ふーん。吉本で勘と根性で学んだことやん。ちと、感動だった。それを理論で学ぶと人に伝えることができる。だったら学んで、みんなに楽しく伝えられたらいいなあと思った。
 学んでみて、“疑問形”ってこんなに人を成長させたり、前向きにさせるものなんだと、つくづく感動した。それまでの私は、「しなければならない」に追われていた。そして、流されていた。でも、コーチングを学んでからは違う。「これは、やりたかったことだろうか?」と、常に自分に問いかけて考えるだけで、全く意識が変わった。今まで人のせいにしていたことが、自分の責任になった。自分の責任になると、生きてる実感が出てきた。