イマ旬スポーツマン
目標はNBAのコートに立つこと
したたかにチャレンジを始める
バスケットボール 藤野素宏
■プロフィル
ふじの・もとひろ。1981年1月1日生まれ。身長180cm、体重78kg。中学1年からバスケットボールを始める。中学2年に千葉県代表として全国オールスター大会出場。早稲田実業高校3年でインターハイベスト16に、東京都選抜選手として国体出場。早稲田大学に進学し、バスケットボール部で4年のときに部キャプテンに。2002年に関東学生リーグ1部昇格を果たし、冬のインターカレッジ全国大会3位、アシスト王を獲得。スティール部門でもトップに輝いている


 日本人初のNBA選手を目指して、道を進みはじめた選手がいる。早稲田大学を卒業したばかりの藤野素宏は、この6月にアメリカのサマーリーグ参加が決まり、合同トライアウトで合格すれば、向こうのチームでプレーすることができる。もちろん、NBAのコートに立つのは狭き門であることは間違いない。「日本人は通用しないといわれているけれど、果たして本当なのか。それなら僕がやってみようと思いました」
 親の仕事の関係で住居を転々とし、幼少時代にアメリカに滞在したこともある藤野。ほとんどバスケットボールの経験はなかったが、小学6年のとき、帰国直前にNBAの試合を初めて生観戦。プレーを見たことよりも、観客の歓声や盛り上がりに驚き、人を熱くさせることの素晴らしさを体感した。
 日本に帰って中学に入学すると、すぐバスケ部に入部。めきめき頭角を現し、中学2年で中学オールスターのメンバーに選ばれるほどに。中学、高校、大学それぞれでキャプテンを務め、チームを引っ張り、結果も出している。
 NBA挑戦の励みになっていることの一つに、野球やサッカーなど他競技の日本人選手の活躍がある。特にサッカーでは、中田英寿や中村俊輔などがミッドフィルダーとして堂々と海外で活躍している。
 「バスケットでもポイントガードはまさに司令塔の役割。このポジションなら、体の大きくない日本人でもチャンスはある。瞬時に何ができるかの判断力は備わっています」
 「あとは行って結果を出すだけ」と爽やかな笑顔で話す藤野から、うかがえるのは“たくましさ”。アメリカでの生活経験や、英会話に不自由がないなど、プレー以外で不安はない。初めて見たNBAの試合で受けた感動の場に自分が立つために、今チャレンジが始まる。
SPORTS TOPIC
 NBA入りにチャレンジする選手がほかにもいる。昨シーズン、JBLスーパーリーグのトヨタ自動車アルバルクでプレーし準優勝に貢献、新人王も受賞した田臥勇太である。秋田県立能代高校で前人未踏の9冠を達成するなど、人気・実力ともトップクラス。彼の今後の活躍が、日本のバスケ界の底上げにつながると、周囲の期待も高い。


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