イマ旬スポーツマン
オリンピックに向けての一年
自分の人生が決まる年だと思う
バドミントン 松本徹(NTT東日本)
■プロフィル
まつもと・とおる。1977年7月14日三重県生まれ。身長168cm、64kg。延暦寺学園比叡山高→早稲田大→NTT東日本。男子シングルス日本ランキング4位(1月31日現在)。2001年オークランド国際大会ダブルス優勝、2002年マカオサテライトシングルス優勝、同年全日本総合選手権大会シングルス優勝
■今後の試合予定
「ヨネックスオープンジャパン2003」4月1日(火)〜6日(日)、代々木第2体育館


 松本徹が間近な夢としてあげたのは、アスリートなら誰もが憧れるオリンピック出場。2004年はアテネ大会の年であり、今年はその予選の年となる。「今年一年で、後の(選手)人生が決まると言えるくらいですね」と語る松本の表情は明るい。昨年、日本ランキングを4位まで上げ、世界大会のための合宿にも選ばれて、まさに波に乗っている状況が、その表情に表れているのだろう。
 昨年後半からグングン調子を上げてきているのには、理由がある。6月のアジア大会選考会で落ちたことが、大きな要因となった。
 「出られると思っていたから、最後に負けて選考から落ちたときに、このままじゃダメだと思いました」
 そして生活を、考え方を変えた。同世代の友達と同様、遊びたい盛りだけれどセーブしたり、好きなものを我慢してみたり。
 「ちょっとしたことがプレーに出てくるし、伝わるんですよね。だから自分は好きなものを我慢することで、心・技・体の“心”を鍛えることにしたんです。こんなにやってるんだから負けられないと思う、相手よりは“やっている”と思うことで、粘るモチベーションが出るようになった」
 性格は負けず嫌い。例えば、「前に、日本がシドニーオリンピック出場を決めたサッカーの試合を見に行ったとき、こんな大勢の前で試合ができたりオリンピックに行けるチームに対して、くやしいなと思ったりしましたね(笑)」
 松本自身、ようやくオリンピック出場の権利を手に入れるチャンスが来た。それには今年予定している海外での試合経験が大切になる。「世界での大会に出してもらえるのは大きい(経験)と思うんです。それは謙虚に受け止めています」。アマチュアはみんなのサポートがないとできない。だから自分が活躍することでみんなに喜んでほしい―そんな謙虚さを兼ね備えるところが、彼の大きな魅力。
 あらためてバドミントンの魅力について聞くと、「スピード感」と答えた。「スマッシュは時速300km出ることも。こんなスピードが出るのは、ほかの球技ではないですからね」。スマッシュやフットワークのスピードという持ち味を生かして、彼はきっとチャンスをつかむ。


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