| カンヌ国際映画祭でも評判となったオーストラリア映画で主演を務め、世界の注目を集める日本人俳優・綱島郷太郎さん。今やハリウッドのような華やかな世界で活躍する彼だが、青年座の研究所を経て、劇団員となった数年はつらい時期が続いたのだそう。「映画に出ることもできず仕事もない。一日中ムスッとして、役者なんてやめようと思っていた」。そんな彼の運命を変えたのが、2002年制作のオーストラリア国営放送のドラマ「Changi」。第二次大戦中、連合軍の捕虜を収監したシンガポールのチャンギ収容所を舞台にした作品で、彼は日本兵役を演じた。 |
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| 「事務所にあったオーディションの募集を見たときに“これだ!”と思ったんです。現場で印象的だったのが、みんな撮影所に来たときからとにかくニコニコしているんですよ。笑ってない人がいると、どうにか笑わせたり。もともと楽しんで仕事をしたい、と思っていた自分の考え方を認めてくれる場所があるんだなって思わせてくれた」 |
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| その後、同作品への出演をきっかけに映画「Japanese Story」(日本未公開)に出演。地質学者として働く地元女性(トニー・コレット)と、日本から来たビジネスマンがカルチャー的な行き違いを経て理解を深めていく姿を描いたこの作品は、カンヌ国際映画祭で上映され、全米でも公開。ニューヨークタイムズ紙でも、高い評価を受けた。 |
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| さらに、オーストラリアの映画祭の男優賞に日本人で初めてノミネートされるなど、わずか数年で大躍進。プレッシャーは? 「全然(笑)。賞はあくまでおまけで、そのために俳優をやっているわけじゃない。いろいろな人と出会って、いろいろな経験するのが楽しいし、自分の人生にとってもいいと思うから」 |
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| そんな彼と同じ思いの仲間、青年座の鈴木浩介さん、猪野学さん、小林正寛さん、咲野俊介さんと組んだユニットが、「HIGH LIFE」。「自分たちが楽しいと思うこと、やりたいことをやるために組んだ同志」。メンバーの鈴木さん、猪野さん、小林さんと出演しているのが、テレビ東京系で放送中のドラマ「陽はいつか昇る」。綱島さんは謎の人物・十(つなし)で中盤から登場します。 |
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| 無理に目標を立てたりせず、「これからも、舞台や映画などいろいろな作品に出演したい。楽しんでやっていきたいですね」と、語る綱島さん。少年のような輝きと、何にも動じない“大きさ”を持ち合わせた彼が日本中を熱くさせる日は、すぐそこなのかもしれない。 |
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| (シティ編集部 浜田彩) |