. 今週のシティリビ!

フィリッパ・ジョルダーノ
通訳/黒木弘子 ヘア&メイク/井上愛 撮影/小林穂澄
理屈ぬきに美しい歌声と、
ピュアなハートに魅了される
フィリッパ・ジョルダーノ
City Selection
プロフィル1974年イタリア、シチリア島生まれ。音楽一家の末っ子として育ち、9歳でイタリア国立ダンス・アカデミー特待生に。13歳のときポップ・ミュージックに転身。1998年デビューアルバムをリリース。1999年ミレニアム前年祭で、ローマ法王と15万人の観衆を前に「アヴェ・マリア」を熱唱し注目を集める。来日公演 11月8日(金)、9日(土)、東京国際フォーラムなどで開催。公演の問い合わせ=キョードープロモーションTEL 03(3407)8327

 伝統的なオペラとポップスとの間に壁があるとしたら、フィリッパ・ジョルダーノは、それを軽やかに飛び越えてしまった歌手だ。オペラ・アリアをポップス風にカバーした彼女のファーストアルバムは、世界のミリオンセラーに。日本でも高い評価を得た。
 「日本のファンの応援は、未来に向けての勇気をもらっているよう。イタリアが生みの親なら、育ての親に愛されている娘の気分」と話すフィリッパ。その歌声をまだ知らないという人は、ぜひ一度聴いてほしい。マイクなしで、ホール全体を震わすような発声法をマスターしている彼女が、マイクを使ってオペラを“自然に歌う”音の心地よさは、衝撃的ですらある。
 連日の取材にもかかわらず「いろんな人に会えて、本当に楽しいの」とニッコリ。「日本の女性って、世界で一番エレガント。セクシーだけど、行き過ぎてないから品があるのね」「私がキレイ? きっと化粧が上手だからよ。だってメークが趣味なんですもの!」と、大きな目を輝かせる。気取らないフレンドリーな彼女は、どこでもみんなから愛されるに違いない。
 話題が仕事に及ぶと、まじめで聡明な一面も。
 「自分の夢や望んでいることを実現するために、前に進むことは大切。もちろん困難に陥ることはある。そんなときは信頼する人、愛する人の力を得るの。何が問題なのかを客観的に分析して、どう乗り越えるかを冷静に考えるわ」
 ところで、新しいアルバムは「恋をしているとき、そして恋をしたいときに聴いてほしい」とのこと。「私? 恋しているわ」と、はにかむ視線の先には、彼女を温かく見守る男性の姿が。「シチリアの女はしっと深いから、あまり彼を見つめないで(笑)」
 28歳。才能と努力で音楽界の未来を切り開いていく、フィリッパの最大の魅力はなんだろう? 彼女のフィアンセが教えてくれた。「本当に彼女のことを知る人は数少ない。すごくシンプルでいい子なんだ」
待望のセカンド・アルバム
「ロッソ・アモーレ」も
発売中
(ライター 三宮千賀子)


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