音楽からアートまでたぐいまれな才能を発揮する石井竜也さんが、ソロアルバム「日時計」をリリースした。
「今の世の中って、1つのゲージですべてを測ろうとする“無理”がありすぎる気がするんですね。身動きのとれない日常に疲れてしまう人が出てきてもしょうがないと思う。それを解きほぐしてあげたいという気持ちがあって、このアルバムを出したんです」
シングルカットもされている「君に戻ろう」や「雲」など、珠玉のバラードとミディアムナンバーが、聴く人の心をやさしく包み込んで、そっと背中を押してくれる。
「自分の時間=人生が狂ってしまったとしたら、いったいどこから狂ったんだろうって、一度立ち止まって振り返ってみることが大切だと思うんですよ。いわゆる“原点回帰”。それを僕の歌で気付いてくれたらいいかもしれない。何かに悩んだときに、自分はどうしてここにいるのかとか、何でこうなったのかとか思い出してみると、意外とすっと抜け出せるものだから」
米米CLUBのときとはまた違う、シンプルでのびやかな歌声からも「聴いてくれる人が、できるだけすがすがしいまま気持ちを切り替えることができれば」との石井さんの思いが伝わってくる。「このアルバムが、のどが渇いたときに飲む“水”のような存在になってくれたらうれしいですね。そんなに大それたことではないんです。でも、水を飲むのと飲まないのとじゃ随分潤いが違うじゃないですか」
既に始まっているツアーは、全国のクラシックホールを会場に、各地のシンフォニー・オーケストラとコラボレートするという斬新なスケール感で話題を呼んでいる。
「“日時計のある人生”がコンセプトなので、時間の流れや四季などを、映像や照明、オブジェで表現しています。音楽とアートが融合した壮大な世界観を感じてもらいたいですね」
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