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運命の女性を捜すためなら、
すべてを捨ててもいいと思ってるよ
2004.12/8 更新
ジョシュ・ハートネット
今週のインタビュア
ー
鴫原麗子さん
誰に対しても丁寧な応対をするジョシュの人柄に直面して、ますます好きになりました。子犬のような優しい笑顔に吸い込まれて、ドキドキ!一生の思い出です
上海出張を数時間後に控えたエリート広告マンが、2年前に姿を消した恋人リサらしき女性の声を耳にする。彼女を捜し出すべくシカゴの街をさまよう青年の姿を追う「ホワイト・ライズ」で主人公マシューを演じたジョシュ・ハートネット。恋人かどうかも分からない女性を追い、キャリアも婚約者もドブに捨ててしまうロマンチックな青年役だ。
「マシューってある意味、勇敢な男だよね。だって苦労して捜し出した恋人から“あなたが嫌いだから、黙って姿を消したのよ”と言われる可能性だってあるだろう(笑)。というのは冗談だけど、彼は愛していた女性が突然いなくなった理由がどうしても知りたいんだよね」
そうキャラクター分析してくれたジョシュ。同じ立場に立たされたら?
「彼女が運命の女性と分かっていたら、僕もマシューと同じくすべてを捨てるよ」
とのこと。ジョシュに限って、恋人から捨てられるなんてことはなさそうだけど…。
「最愛の女性と別れた経験は、僕にもあるよ。その直後は自暴自棄になったし、生きる目的を失ってしまい何が起こっても“どうでもいいや”って気分だった。リサの気配を感じるまでのマシューも僕と同じ気持ちだったんじゃないかな。映画の冒頭に彼が婚約指輪を選ぶシーンがあって、美しいダイヤモンドは女性を意味してるんだ。マシューは選ぶのに躊躇(ちゅうちょ)するんだけど、あのシーンは彼の心情をよく表していると思う。リサを失った以上、誰と結婚しようが同じなんだ」
と、映画同様切ない表情になるジョシュ。
本作は、フランス映画「アパートメント」のアメリカ版リメイク。彼にとってもリメイクは初体験だ。
「ポール・マクギガン監督と仕事をしたかったから出演を決めたんだ。リメイクとはいってもこまごまとした部分が違うし、エンディングも誰もが納得できるようになり、違う作品として見てもらえると思う」
ここで、以前からジョシュの熱烈ファンというシティ読者の鴫原麗子さんからこんな質問が。
鴫原
1年のうち撮影にかける時間はどれくらいですか? オフの時期はどんなことをしているの?
ジョシュ
撮影に入っている期間は、年によって違うんだ。2カ月間という年もあれば、年中撮影という年もあるし。オフの日は脚本や本を読んだり、友だちと遊んだりしてリラックスしてるよ。最近はニューヨークに購入したアパートの内装を整えるためにインテリア店やギャラリーを回っているところ。
一つの質問に対し次々と返答が思い浮かぶらしく、インタビュアーに顔を向けた通訳さんの注意を引こうと必死に手を上げる姿がとってもキュート。
「映画作りに参加している気持ちが持てるから、インディーズ映画の方が好き」
と言うジョシュ。終始スタッフに気を使い、腰の低い姿にホンモノの彼を見た気がした。
プロフィール
ジョシュ・ハートネット
1978年ミネソタ州生まれ。16歳のときにひざを故障し、アメフトを断念したのが、演技に目覚めるきっかけ。ニューヨーク大学を1年で中退し、俳優になるためにロサンゼルスへ移住。TVシリーズ「クラッカー」でデビュー。その後、ロバート・ロドリゲス監督の「パラサイト」、ソフィア・コッポラ監督の「バージン・スーサイズ」などを経て、戦争ロマンス「パール・ハーバー」で人気スターに。「ブラックホーク・ダウン」「ハリウッド的殺人事件」の後は主にインディーズ映画を中心に活躍中。最新作「ホワイト・ライズ」は12月11日(土)からシネスイッチ銀座ほかで公開
取材・文/映画ライター・山縣みどり 撮影/宮田知明