女性に多い漠然とした不調「不定愁訴」って知っている?

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女性に多い漠然とした不調「不定愁訴」って知っている?

「女性の健康週間」とは

 産婦人科医が女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指し、2005年に(社)日本産科婦人科学会と(社)日本産婦人科医会が始めた活動。2008年からは厚生労働省も加わる国民運動に。3月3日の「ひな祭り」と3月8日の「国際女性の日」を含む3月1日〜8日をその期間に定め、女性の健康づくりを応援する無料のセミナーや健康相談などが全国各地で行われます。

  「このチャンスに女性特有の病気について正しい知識を学び、ご自身のカラダに関心を持ってくださいね」(清水先生)

疲れがとれない、肩こり、冷え…
そもそも不定愁訴って何?

 不定愁訴とは、原因がはっきりしない不調のこと。自律神経系が関与する自覚症状があり、その症状は動悸、のぼせ、頭痛、不眠、だるい、肩こり、冷え…など、人によって様々です。

  不定愁訴は多くの女性が経験しているにもかかわらず、QLifeとWoman Exciteの共同調査では5人に1人しか医師に相談しないというデータが出ており、ガマンしてしまうケースも多ようです。しかし、不定愁訴の背景に病気が隠れていることもあります。

  例えば、“疲れやすい”と感じることはだれにでもありますが、女性の場合、貧血(鉄欠乏性貧血)を伴っていることが珍しくありません。鉄欠乏性貧血を招く主な要因は、(1)過剰ダイエットや食事の偏りによる鉄分不足、(2)栄養を十分吸収できない消化器系トラブル(胃潰瘍など)、(3)月経中の出血量が多い過多月経、という3つのパターンに大別できます。

  過多月経の場合、子宮筋腫が関係していることがあります。子宮筋腫は30歳以上の女性の20〜30%にみられる病気。すぐに対処が必要な場合もあるので注意したいものです。

不定愁訴の経験はありますか? 不定愁訴にどのように対処していますか?

お話を伺ったのは…

日本産科婦人科学会 清水幸子先生
日本産科婦人科学会  清水幸子先生

1982年昭和大学医学部卒。米国留学、昭和大学産婦人科学教室講師などを経て、2002年亀田メディカルセンター主任産婦人科部長。(社)日本産科婦人科学会総会副議長、同「男女共同参画検討委員会」副委員長、同「女性の健康週間委員会」委員長としても活躍。

どのような症状に悩んでいますか?

治療法がないとあきらめないで!
女性特有の症状には漢方も有効

 何か不調があったら、まずは医療機関を受診しましょう。「病気ではないから…」「この程度の症状では相談しづらい…」とためらうことはありません。いつでも気軽に相談できるかかりつけ医を持っておくといいですね。もし病気が隠れていたら、早期発見や治療につながりますし、特に大きな異常がなくても「ひとまず安心する」ことで症状が軽快することも多いのです。

  たとえ検査で異常が見つからなくても、治療法がないわけではなく、例えば“漢方”という選択肢があります。

  特に、月経周期やホルモンバランスに伴って起こりやすい女性特有の症状の改善に、漢方治療は効果的です。漢方治療に積極的な産婦人科医も少なくありません。

  漢方薬にも副作用がないわけではないですが、試してみたいと思ったら、医師と相談してみるのがいいと思います。

  シティ読者のみなさんのように仕事をしている女性は、無理をしてしまいがち。でも不定愁訴はツラいものですし、仕事の効率が平均30%落ちるという調査報告もあります。悩んでいる人は、ぜひ解決への一歩を踏み出してください。

ストレスとの上手な付き合いが
不定愁訴の予防にもつながる

 不定愁訴の原因としてよく言われるのは「ストレス」です。私たちは、外からの刺激をうまく消化できないとストレスを感じます。とはいえ、刺激には良い面と悪い面があり、少し考え方を変えるだけで、ストレスをためこまずにすみます。

  例えば「明日までにやり終えなければならない大変な仕事」があるとしましょう。プレッシャーや長時間の残業など、苦しい面もありますが、一方で「仕上げた達成感や、だれかが喜んでくれる満足感」も得られるはず。それはあなたの社会的な存在意義の証明でもありますよね。ストレスをすべて悪いものだと嫌わずに、良い面を見ることも大切です。

  また、健康意識が高いのはいいことですが、ストイックになり過ぎるとストレスの原因になります。体重のわずかな数値の変化に一喜一憂したり、苦しい運動を無理して続けて自分を追い込んだりせず、マイペースを心がけることも大切です。

何か不調があったら、まずは医療機関を受診しましょう

毎年3月1日〜8日は「女性の健康週間」

女性の健康づくりを応援する無料のセミナーや健康相談などが、全国各地で行われます。詳しくは日本産科婦人科学会のホームページで確認できます。

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[情報掲載日:2011.2/28]